臨月に体重増加が止まらない…!原因は?対策方法・平均推移など体験談をもとに解説!

【医師監修】臨月に体重の増加が止まらないのはどうして?臨月の体重増加が止まらない原因や、体重増加の目安・平均推移を紹介します。体重増加エピソードや、対策方法など体験談をもとに解説していきますので、臨月の妊婦さんはぜひ参考にしてくださいね。

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Contents
目次
  1. 臨月に体重増加が止まらない…!
  2. 臨月に体重増加が止まらない原因は?
  3. 臨月に体重が増加しすぎるリスクは?
  4. 臨月の体重増加の目安・平均推移は?
  5. 臨月の体重増加のエピソード!
  6. 臨月の過度な体重増加の対策は?食事など先輩ママからのアドバイス!
  7. 臨月は体重増加が少なすぎてもいけない?
  8. 臨月の体重増加に気をつけよう!

臨月に体重が増加しすぎるリスクは?

臨月に体重が増加しすぎることに、どんなリスクが潜んでいるのでしょうか?臨月に体重が増加してしまうリスクを4個紹介します。

(出産に関するリスクについては以下の記事も参考にしてみてください)

陣痛促進剤とは?副作用やリスクは?保険はきくの?費用はどのくらい?

妊娠高血圧症候群

妊娠20週目から分娩12週までの間に高血圧になることを妊娠高血圧症候群といいます(※1)。妊娠高血圧症候群は蛋白尿、全身の臓器障害、痙攣(子癇)、胎児の発育不全・機能不全などの症状をともなうことがあります。

妊娠高血圧症候群は妊婦さんの体への影響が大きい病気です。妊娠高血圧症候群にかかることで妊娠中期に胎盤がはがれてしまったり妊婦さんの死亡、胎児や新生児の死亡などの可能性もあります。妊娠高血圧症候群だと診断されたら、食事や薬で治療をすることになりますよ。

リエ先生

産婦人科医

妊娠後期から臨月の急激な体重増加は妊娠高血圧症候群のリスクが上がったり、産道に脂肪がつき、難産にも繋がります。

妊娠糖尿病

妊娠中に体重が増えすぎてしまうと、妊娠糖尿病になる可能性もあります。妊娠糖尿病とは、妊娠中、糖尿病のような糖代謝の異常が起きてしまう病気のことです(※2)。妊娠中の糖代謝の異常は糖尿病ほど深刻ではありませんが、発症した場合は早産や胎児の発育不全、胎児が奇形になるなど、いろいろなリスクがあります。

微弱陣痛

微弱陣痛とは「陣痛が弱くて出産が進まない」という症状です(※3)。微弱陣痛の原因の1つとして臨月に急激に体重が増加してしまうことが挙げられます。微弱陣痛は陣痛の周期が長くなるなったり、陣痛の時間が短いということで初めてわかります。

微弱陣痛の場合、水分補給や子宮収縮薬を使って出産を進めることは可能です。しかし、食事の改善や軽いダイエットをすることで回避できるのであれば、あらかじめ臨月の体重管理をしっかりしておきたいですね。

帝王切開

臨月に体重が増加しすぎると、帝王切開になってしまう可能性もあります。体重が増加することで産道に肉がついてしまい、出産の時に赤ちゃんが産道に引っかかってしまう可能性があるからです。

妊娠中期・妊娠後期まで頑張ってダイエットをしていたのに、臨月になったら急に気が緩んでしまった…という妊婦さんは多いですよ。自然分娩をしたい妊婦さんも、体重の増加には気を付けてくださいね。

臨月の体重増加の目安・平均推移は?

お腹の赤ちゃんは平均して3キロ前後で生まれてきますね。臨月になると、どうして妊娠前より3キロ以上体重が増えてしまうのでしょうか?

●胎児の重さ…3キロ
●羊水の重さ…0.5キロ
●胎盤の重さ…0.5キロ
●妊娠中に増加する子宮・乳房・血液などの重さ…4キロ

以上の合計で、臨月までに平均8キロの体重が増えることになります。もちろん、むくみや脂肪などがたまってしまうとさらに体重が増加しますが、妊娠中に増加する体重の目安は約8キロだと考えていいでしょう。

臨月の妊婦さんの推奨体重増加量の計算方法は?

妊娠中の体重増加の目安になるBMIの計算方法もあります(※4)。

妊婦さんの推奨体重増加量=妊娠前の体重(キログラム)÷身長の2乗(メートル)

例えば、妊娠前に160センチ・50キロだった場合「50÷(1.6×1.6)」でBMIは19になります。BMIが18.5未満の場合は「痩せすぎ」18.5~25までは「普通」25以上は「肥満」というように判断しますが、痩せすぎに近い普通の場合は「普通」に合わせて体重を増やしましょう。逆に、肥満に近い普通の場合も「普通」に合わせて体重をコントロールしてくださいね。

BMI 体格区分 推奨される体重
18.5未満 痩せすぎ +9~12kg
18.5~25.0 普通 +7~12kg
25.0以上 肥満 医師に相談

(胎動カウントの平均については以下の記事も参考にしてみてください)