生理の前兆は症状でわかる?生理前と妊娠超初期症状との5つの違い

【医師監修】生理が遅れてしまうと「もしかして妊娠したのでは?」と落ち着かないですよね。生理の前兆をとらえることも難しく感じます。しかし、生理前と妊娠超初期症状は若干異なります。今回は、生理の前兆を知るために、生理前と妊娠超初期症状の5つの違いを紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 生理の前兆は症状でしらべよう
  2. 生理前と妊娠超初期症状との5つの違い
  3. 生理前と妊娠超初期症状との違い1 基礎体温
  4. 生理前と妊娠超初期症状との違い2 下腹部の痛み
  5. 生理前と妊娠超初期症状との違い3 乳房や乳首の痛み
  6. 生理前と妊娠超初期症状との違い4 食べ物の変化
  7. 生理前と妊娠超初期症状との違い5 おりものの変化
  8. 生理の前兆をまとめてみよう
  9. 自分の「生理の前兆」を知るために普段からできること

高温期が14日以上と長い場合、妊娠の可能性があるかもしれません(※2)。妊娠が成立していると黄体ホルモン(プロゲステロン)は分泌され続けるのです。また、妊娠していない時の高温期より基礎体温が若干高く感じられることがあります。それにより、熱っぽさ・寒気に加えだるさや倦怠感などの症状を感じる人が多いです。

生理の前兆は基礎体温の変化でわかる

出典:https://www.pinterest.jp/pin/597219600564739796/

基礎体温の変化を観察すると、生理がいつからくるのかある程度とらえることができるようになるのです。妊娠が成立していない場合、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌は徐々に減少します。それにより、基礎体温はカクンと下がり始め、熱っぽさ・寒気などの症状はなくなっていくのです。

妊娠が成立している時は、基礎体温は高いまま。妊娠が心配な場合は、できるだけ早く基礎体温の計測を始めることをおススメします。

生理前と妊娠超初期症状との違い2 下腹部の痛み

生理前と妊娠超初期は下腹部痛を感じやすい時期。同じような痛みとして報告される例も多くありますが、分泌されるホルモンは若干異なります。このホルモンの影響により生理前の子宮は収縮し、妊娠時の子宮は膨張していきます。下記で詳しく説明していきますので、身体に感じる変化を一緒に確認していきましょう。

生理前にみられる下腹部痛

生理前の下腹部痛は、子宮が収縮することにより生じます。これは、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンというホルモンが、子宮を収縮させるためです。プロスタグランジンは発痛物質でもあるため、重苦しい痛み、キリキリとした痛みなどを長い間感じることがあります。

個人差はありますが、プロスタグランジンによる重苦しい痛みは、月経が始まっても比較的長い間続くことが多くみられます。

妊娠超初期にみられる下腹部痛

妊娠している場合の痛みは、子宮が膨張することにより生じます。これは、黄体ホルモン(プロゲステロン)が子宮の膨張を促し、子宮を支える靭帯にも影響を及ぼすためです。すると、下腹部にチクチクとした鋭痛・足の付け根の痛み・内臓が引っ張られるような痛み・恥骨付近の圧迫感などの症状があらわれます。妊娠中は比較的長い間続く場合があります。

カズヤ先生

産婦人科

この症状は、妊娠初期の切迫流産でも同様に起こります。痛みのメカニズムは同様なので症状が非常に似ています。
違いは切迫流産の場合は少量の出血が伴う場合が多く、その様な症状が出た場合は、かかりつけ産婦人科医に相談する様にしましょう。

妊娠超初期や妊娠初期の下腹部痛を「チクチク痛い」と表現する人が多くみられます。痛みを判断する時は参考にしてください。

生理の前兆はどう見極める?