妊婦の車・自転車の運転での注意点まとめ!妊娠初期〜後期別の対策も

【医師監修】車や自転車の運転は現代社会において日常生活に欠かせないものの一つですよね。ただ妊婦さんが車や自転車を運転する場合は他の人より注意を必要とすることが沢山あります。ここではそんな妊婦さんの運転時に気をつけることや、それぞれの妊娠時期での対策をご紹介します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 妊婦の車・自転車の運転は危険?
  2. 妊婦が車・自転車を運転できるのはいつまで?
  3. 妊婦が車・自転車の運転中事故にあう危険性は?
  4. 妊婦が車を運転する際の注意点
  5. 妊婦が自転車を運転する際の注意点
  6. 妊娠初期から妊娠後期、妊娠時期別の運転対策
  7. 臨月における妊婦の運転は?
  8. 妊婦の運転には細心の注意をはらって!

妊婦の車・自転車の運転は危険?

今の時代は移動の手段として車や自転車を使うことが当たり前であり、日常生活の中で必要不可欠なものです。また地域や場所によっては車がないと生活できないこともありますよね。

もちろん「妊婦は絶対運転してはだめ」というわけではありません。しかし、妊娠中は普段とは心身の状態が違うため、車や自転車の運転には危険も伴います。そのことを理解した上で、いつまで運転できるのかなど、妊娠中の運転について見ていきましょう。

妊婦が車・自転車を運転できるのはいつまで?

車や自転車は移動手段としてとても便利です。しかし、妊婦さん自身の体や赤ちゃんのことを考えると、いつまで運転できるのか気になる妊婦さんも多いのでは?車と自転車それぞれについて、運転できる時期についてお話します。

妊婦が車を運転できる時期

近所の買い物から遠方への移動にも便利な車ですが、妊婦さんはいつまで運転して良いのでしょうか。実は妊娠中の運転について、法律的な決まりは特にありません。運転できる状態であればいつまででも運転することができ、その判断は妊婦さんに委ねられています。

しかし、妊娠中は体調が変化しやすく、お腹もどんどん大きくなります。「いつまで」という時期にこだわる必要はありませんが、自分の体の状態を見極めて運転することが大切です。

妊婦が自転車を運転できる時期

車と同様に、妊婦さんが自転車を運転できる時期にも決まりはありません。しかし、自転車に関してはいつまでも運転できるわけではありません。なぜなら妊婦さんは、安定期から妊娠後期にかけてお腹が大きくなり、バランスを取るのが難しくなるからです。

転倒の危険もあるため、妊娠後期や臨月はもちろんのこと、お腹が大きくなり「バランスが取れない」と感じてきたら運転は控えた方が良いでしょう。

妊婦が車・自転車の運転中事故にあう危険性は?

妊婦中は身体的にも精神的にも特殊な環境にあります。判断力が鈍っていて、咄嗟の反応が遅れることもあるため、普通の人よりも事故にあいやすいと言えます。

妊婦が車・自転車の運転中事故にあう危険性は?【運転中に事故にあう確率】

移動手段として便利な車や自転車ですが、交通事故は妊婦の死亡原因の一つにあげられています。海外の大学で出産した女性を対象とした研究をしたところ、車の運転中の重大事故の危険は、妊娠前に比べて妊娠中期の方が42%も上昇したという研究結果が出ています。(※1)

日本では、平成22年から24年における妊産婦死亡の症例の約4%が「事故」が原因と報告されています。しかし、日本では「事故」の詳細が公開されていないため、4%のうちのどのくらいが「交通事故」を原因とするものかはわからないのが現状です。(※2)

妊婦が車・自転車の運転中事故にあう危険性は?【事故にあう原因】