妊娠中のヘアカラー・パーマはだめ?胎児に悪影響?美容院での注意点を紹介!

【医師監修】妊娠中でもヘアカラーやパーマを楽しみたいと思う女性はいるでしょう。妊娠中のヘアカラーやパーマはだめなのでしょうか?胎児に悪影響?美容院での注意点などについて、先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて紹介します。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

Contents
目次
  1. 妊娠中にヘアカラーやパーマはしても大丈夫?
  2. 妊娠中にヘアカラーやパーマをしてはいけない理由は?
  3. 妊娠中にヘアカラーをした後、経皮吸収された薬品は体の中でどうなる?
  4. 妊娠中のヘアカラーは胎児に影響する?
  5. 妊娠中に美容室に行く際の注意点
  6. 妊娠中はヘアカラーを避けるのが無難かも

妊娠中にヘアカラーやパーマはしても大丈夫?

「髪は女の命」という言葉があるほど、女性にとって髪の毛はとっても大切です。美容院でのヘアカラーも人気です。市販の商品を使って自身でカラーリングするセルフカラーも女性の人気を集めています。

女性のヘアカラーのトレンドは季節や時代にともなって変わります。「そろそろ髪色を変えたいけど、妊娠中のヘアカラーは避けたほうがいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?妊娠中にヘアカラーをすると「お腹の赤ちゃんや自身に悪い影響があるのでは?」と不安になる人もいるでしょう。

主婦

20代

妊娠中でもヘアカラーしたいし美容院にも行きたいけど「妊娠初期はヘアカラーはだめだよ」って言われてずっと我慢しています。いつまで美容院行くの我慢すればいいのか知りたいなぁ。

妊娠初期のヘアカラーは美容院で染めてもらう場合でも市販の商品でセルフカラーする場合でも、避けておいたほういいでしょう。今までずっと大丈夫だったから妊娠中でも安心、というわけではありません。

(ヘアカラーについては以下の記事も参考にしてください)

【美容師直伝】ヘアカラーの最適な頻度とは?色持ちを良くするには?ヘアケア商品も!

妊娠中にヘアカラーやパーマをしてはいけない理由は?

なぜ美容院や市販商品での髪染めは、妊娠中だとだめなのでしょうか?その理由にはヘアカラー剤に含まれる界面活性剤、劇薬、分子量の3つが関係しています。

妊娠中にヘアカラーをしてはいけない理由【界面活性剤とは?】

美容院や市販のヘアカラー剤に含まれている界面活性剤とは、どんな物質で一体どんな役割を果たしているのでしょうか?界面活性剤という物質は、簡単にいえば絶対に混ざることのない2つの物質を混ぜ合わせるために働きかける物質です。実は台所用洗剤など、私達の身の回りに多く使われているのです。

界面活性剤は、ヘアカラーの成分をより一層内部に浸透させるために皮膚の抵抗力を弱める働きをします。ヘアカラー剤には人体にあまりよくない成分が含まれています。その成分が界面活性剤の働きにより浸透しやすくなってしまうのです。

主婦

20代前半

市販で出回っているシャンプーやリンスには殆どが合成界面活性剤を使っていると聞きました。使い続けると人体に影響を与えかねないとか。小さい子供にはなるべく使わないようにしようと思います。

市販のシャンプーやリンスにも界面活性剤が使用されています。美容院でサロン専売のシャンプーやリンスを勧められるのは界面活性剤が含まれてないことが理由でしょう。妊娠中のヘアカラーは皮膚の抵抗力を弱め、母体だけでなく胎児にまで有害物質の影響が懸念されることから避けたほうがいいと言われているのです。

妊娠中にヘアカラーをしてはいけない理由【ヘアカラー剤は劇薬】

ヘアカラー剤は「劇薬」と呼ばれるほど人体に対しる刺激が強いのです。実は市販や美容院の髪染めに使用されるヘアカラー剤にはさまざまな化学物質が含まれています。その化学物質が与える影響が母体、胎児ともに悪影響を及ぼすと言われています。

ヘアカラー剤に含まれる化学物質の中で代表的な「ジアミン」という物質は、市販の商品や美容院のカラー剤のほとんどに含まれています。ジアミンは髪染めにより母体から吸収されることで胎児にも有毒な影響を与える可能性があるのです。
妊娠中、妊娠初期にはヘアカラーを避けるべきでしょう。

パーマの薬剤にもアレルギーを発症するシステアミンなどが含まれています。経口投与とはいえ、ネズミを用いた海外でのシステアミンの先天異常に関する研究で、催奇形性および胎児毒性が明らかになっています。

OL

30代前半

ジアミンアレルギーだからカラーするときにいつもカラー剤選びで時間がかかる。今までずっと普通にカラーしてたけどある日突然アレルギー発症したので、いつ誰がジアミンアレルギーになってもおかしくないですよ。いつまでもアレルギー無縁と思っていたのに…。

ジアミンという物質にアレルギー反応を起こす人もいます。ジアミンアレルギーかどうかを確認するためにも毎回パッチテストを必ず行うようにしましょう。いつもは大丈夫でもアレルギー反応は突然起こることがあります。妊娠中でもそうでない場合でも注意しましょう。

妊娠中にヘアカラーをしてはいけない理由【分子量について】

妊娠中にヘアカラーやパーマをしてはいけない理由には、ヘアカラーの分子量が関係しています。分子量とは、物質の粒の大きさのことです。

タバコに含まれるニコチンという有害物質が母体から吸収され胎児にまで影響を与えるという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

ヘアカラー剤に含まれる有害物質のジアミンはどうでしょうか?ジアミンはニコチンよりも分子量が少なく、簡単に人体に吸収されてしまいます。

美容師

30代前半

サロンや市販のヘアカラーはほとんどと言っていいくらいジアミン染料が多く使われています。妊娠中のヘアカラーがやめたほうがいいと言われている理由として、ジアミンの分子量も関係しているでしょう。

ニコチンよりも分子量が少なく容易に体内に吸収されるため特に妊娠中はヘアカラーを避けるべき、と言われているのです。