高温期はいつからいつまで?平均期間は?基礎体温が下がるのはいつ?
【医師監修】もっとも妊娠しやすい期間といわれる高温期ですが、果たしていつからいつまでを高温期と呼ぶのでしょうか?高温期を良い状態に保つことで妊娠する可能性はぐっと高まります。基礎体温を測り、高温期がいつから始まるのかを見極め妊活に役立てていきましょう。
高温期は妊娠に大きく関わる重要な期間
女性の体は主に低温期と高温期の二つの時期にわかれており、このサイクルが交互に訪れます。特に高温期は妊娠に大きく関わる期間です。高温期の状態を正確に確認することは、妊活ではとても重要になります。いつからいつまでが高温期なのか、平均は何日間なのか、高温を保っているかなど高温期の状態をしっかりと把握しましょう。(※1)
自分の高温期を知ると体の異常に気付くことができたり、早めに妊娠の可能性に気付くことができたりとたくさんメリットがあります。今回は、高温期が始まる時期やその期間について詳しく紹介していきます。
(高温期や基礎体温については以下の記事も参考にしてみてください)
高温期がいつから始まるかを見極める
自分の高温期がいつから始まっているのでしょうか?低温期から高温期に移行するタイミングや、低温期と高温期の間に位置する排卵日について、平均的な高温期の体温の目安を紹介します。
いつから高温期になるのかメカニズムを知ろう
女性の体は生理が始まると体温が低い時期に入り、卵子が排卵に向けて徐々に成熟していきます。多くの人が生理開始後14日前後で排卵を迎え、排卵後に卵子を包んでいた卵胞から黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が始まるのです。
●生理開始日=低温期開始
●排卵開始日=高温期開始
黄体ホルモンは体温を上げる作用があります。このため排卵後から黄体ホルモンが活発に分泌されている間は高温期が持続するでしょう。さらに黄体ホルモンには、受精卵が子宮に着床しやすい状態をつくり、妊娠を維持するという大切な働きもあります。
排卵日が分かれば高温期がいつから始まるかが分かる
高温期はいつから始まるのでしょうか。高温期が始まるのは、排卵日の翌日です。排卵日は基礎体温をつけることである程度予測できます。基礎体温が低温期と高温期のきれいな二層に分かれている場合、体温がガクッと下がった日から24時間以内に排卵が起こると言われています。
基礎体温を入力して排卵日を予測できるアプリもあるため、こうしたツールを活用している人もいるでしょう。ただし、毎月の生理周期がバラバラの人や、低温期と高温期の層がわかりづらいこともあります。基礎体温だけでは正確な排卵日を確定することはできません。
より正確に排卵日を確定するには、市販の排卵検査薬を購入したり産婦人科などで卵胞チェックをしたり、LHサージ(黄体形成ホルモン)のチェック(※2) などを併用する必要があります。
基礎体温による排卵日予測はすぐに始めることができますが、正しく基礎体温を測ることが重要です。
(排卵検査薬については以下の記事も参考にしてみてください)
高温期の目安となる体温を知ろう
高温期の定義は「低温期との差が0.3℃以上、目安は36.7℃以上」です。つまり体温がガクッと下がり低温期の体温よりも、0.3℃上がったときが高温期1日目となります。しかし平熱は個人差があり、体調や前日の食事などでも多少変動することがあります。
最近では高温期の体温が何℃以上というよりも、基礎体温のグラフがきれいな二層を描いていることの方が大切だという医師も増えています。まずは基礎体温を毎日測り、長期間データを取って自分自身の体温の変化や目安を把握することが大切です。(※3)
高温期いつから何日間続くの?
高温期は何日続くのでしょうか。低温期は月によって排卵する日が異なり、期間はバラバラという人も少なくありません。しかし高温期が何日続くのかは、ほぼ決まっています。
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