妊娠超初期の化学流産の症状・原因は?予防法は?流産後の妊娠確率についても解説

【医師監修】妊娠超初期の化学流産とはどういう症状でしょうか。妊活中の人はとても心配でしょう。改めて妊娠超初期に起きる化学流産の症状、原因、予防法、また流産後の妊娠確率について先輩ママの体験談を交えて解説します。ドクターの助言もあるので参考にしてください。

Contents
目次
  1. 妊娠超初期っていつのこと?
  2. 妊娠超初期に起こる「化学流産」って何?
  3. 妊娠超初期の化学流産の症状は?
  4. 妊娠超初期の化学流産の原因は?
  5. 妊娠超初期の化学流産は予防できる?
  6. 妊娠超初期の流産後の妊娠確率は?
  7. 妊娠超初期は不安がたくさん!

妊娠超初期っていつのこと?

妊娠超初期とは、妊娠0週〜3週までの妊娠1カ月目の時期のことをいいます。最後にきた生理の始まりの日を妊娠0週0日として数えるため、最後にきた生理の2日目が妊娠1日目となります。このため、生理が遅れて「妊娠したかな?」と気付く時期には、すでに妊娠5週ほどに入っており妊娠超初期の時期はすぎていることになるのです。

(妊娠超初期については以下の記事も参考にしてください)

【医師監修】妊娠超初期症状のチェック項目35!あなたの妊娠の可能性は!?

妊娠超初期に起こる「化学流産」って何?

化学流産とは、受精卵が着床するころの妊娠超初期段階に起こる流産のことをいいます。何らかの問題があり、着床が継続できずに受精卵は経血と同時に流れ出てしまいます。このため、それが化学流産だと気付かず普通の生理と判断してしまうケースも多いようです。

化学流産が知られるようになった背景には、妊娠検査薬の発展が関係しています。妊娠検査薬の精度が上がり、妊娠超初期でも陽性反応が分かるようになったため、その後の化学流産も判断できるようになりました(※1)。

化学流産が起こる時期は、まだ胎嚢(たいのう)や胎児も確認できない状態のため病院では妊娠とは判断されません。このため化学流産は医学的には流産としてカウントはされず、流産の統計結果にも含まれていません。

(流産の種類については以下の記事も参考にしてください)

流産の種類は?確率は?週数、年齢との関係性について!

妊娠超初期の化学流産の症状は?

妊娠超初期の化学流産にはどのような症状があるのでしょうか。妊娠超初期の化学流産は、気付くことができないケースも多いと言われています。自分自身で変化に気付くためにも、化学流産の症状を知っておきましょう。

(妊娠超初期については以下の記事も参考にしてください)

妊娠超初期の性行為の注意点!流産や胎児への影響はある?

吐き気や眠気がおさまる

化学流産の場合、吐き気や眠気が急におさまることがあります。妊娠が継続できなくなったために、つわりや眠気といった妊娠を伺わせる症状もなくなるのです。ずっと眠気や吐き気に悩まされていたのに突然大丈夫になったのなら、身体の中で何らかの異変が起きているサインと考えられます。

専業主婦

20代

妊活中に、ちょっとつわりっぽいなと思って検査薬をしたら見事陽性!でもすぐに吐き気がおさまって、病院行く前にまた検査薬を試してみたら反応が出なくなってた。病院へは結局行かなかったけど、化学流産だったんだなって思う。

腹痛、腰痛

妊娠超初期の化学流産の症状として、腰痛や腹痛などの痛みを感じた人も少なくありません。個人差はありますが、中には生理痛よりも重い激しい痛みを感じる人もいます。ただし、腹痛や腰痛は生理痛や排卵痛としてもよくある症状のため、妊娠超初期の流産症状と判断するのは難しいといえます。

いつもとは明らかに違う痛みだと感じた場合は、すみやかに病院で検査してもらいましょう。

レバー状の出血

妊娠超初期の化学流産の症状には、レバー状の濃い出血も挙げられます。妊娠すると子宮内膜が厚くなりますが、流産によってそれがはがれ落ち、レバー状の経血となって出てくるのです。生理の時にレバー状の経血が出る人も多いため、妊娠と気付かず通常の生理と勘違いしやすい症状の1つでもあります。