胎嚢が小さい…原因は?流産の可能性・心拍確認後の出産への影響など解説
【医師監修】胎嚢が小さいと不安になりますよね。この記事では、妊娠5〜8週の胎嚢の大きさの目安をはじめ、胎嚢が小さい原因や、流産・障害の可能性について紹介します。さらに、心拍確認後に胎嚢が小さいと言われた場合の出産への影響や、胎嚢が小さいと言わた人たちの体験談も紹介します。
胎嚢が小さいと言われた…
妊娠初期の健診で、胎嚢が小さいと言われたことのある妊婦さんは多いようです。胎嚢とは、赤ちゃんを包むための袋のことです。赤ちゃんの姿が見えるよりも前の妊娠4週後半~5週頃に、胎嚢が確認できるようになります(※1)。胎嚢が確認できても、小さいと言われると「赤ちゃんが育っていないのかな?」と不安になりますよね。
そこでこの記事では、胎嚢が小さい原因や流産の可能性など、胎嚢が小さいことについてくわしく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
5・6・7・8週の胎嚢の大きさの目安は?
妊娠初期の5・6・7・8週の胎嚢は、どのくらいの大きさが目安なのでしょう。ここでは、それぞれの妊娠週の胎嚢ついて、大きさの目安を紹介していきます。
妊娠5週目の胎嚢の大きさの目安
上記の画像は、実際の妊娠5週の胎嚢の画像です。妊娠5週になると、ほとんどの妊婦さんが胎嚢を確認できるようになります。この時期の胎嚢の大きさはとても小さく、約1cmです。胎嚢の大きさの目安は「0.70×妊娠週数-2.54=胎嚢の直径(cm)」という計算式で求めることもできますよ。この式で計算すると、妊娠5週目の胎嚢の大きさは0.96cmになりますね。
(妊娠5週については以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠6週目の胎嚢の大きさの目安
妊娠6週目は、胎嚢の中に胎芽が確認できる時期です(※1)。こちらの画像は妊娠6週の実際の胎嚢の画像です。黒い部分が胎嚢で、その中に赤ちゃんとなる胎芽が確認できますね。
胎芽が成長すると胎児になるのです。妊娠6週目は、その胎芽に頭と胴体の形があらわれる時期でもあります。妊娠6週目の胎嚢の大きさは、約1.5~2cmに成長しています。
リエ先生
産婦人科医
胎嚢の大きさは個人差もありますし、排卵日が遅れた可能性もあります。1週間経っても胎嚢の大きさが変わらない場合には流産の可能性を考慮しましょう。
(妊娠6週目については以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠7週目の胎嚢の大きさの目安
こちらの画像は妊娠7週の胎嚢と胎芽の画像です。妊娠7週になると、胎嚢の中では胎児の心臓や肺、脳などの重要な器官が作られはじめます。この時期の胎嚢の大きさは、約2.5~3cm程に成長しています。この頃までに胎児の心拍確認がとれないと、稽留流産の可能性を考えなければいけません(※2)。
妊娠8週目の胎嚢の大きさの目安
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