【医師監修】妊娠5週の妊婦・胎児の状態は？胎嚢は見える？つわりは？

妊娠5週目は生理予定日からおよそ1週間過ぎるので多くの人が妊娠に気付く時期です。妊娠5週のは赤ちゃんは急速に成長していき、ママの体にも少しずつ変化が出始める時期でもあります。妊娠5週目で、すでになんとなく気分が悪くなったり、体の不調で悩むママもいることでしょう。また、妊娠5週目はまだまだ妊娠初期なので、出血や流産のリスクも高い時期です。

そんな妊娠5週目のママの体の様子や、赤ちゃんの成長や大きさ、妊娠5週目に気をつけることをご紹介します。

妊娠5週目のママの体は赤ちゃんの成長とともに、体調にも変化が出てきます。この頃からつわりが出たり、気分が落ち込んだり、様々な妊娠初期症状も出てきます。いつもと違う体調不良で戸惑う人もいるかもしれません。この頃の母体の様子と変化を詳しく見ていきましょう。

妊娠前の子宮の大きさはちょうどにわとりの卵くらいの大きさと言われています。妊娠5週目ではまだ大きな変化はないものの、少しずつ子宮の大きさも大きくなっていきます。大きさの変化としては、にわとりの卵のサイズがMサイズからLサイズの大きさになったくらいです。ママのお腹の見た目の大きさや変化もこの頃はほとんどありません。

多くの人が妊娠5週目ころからつわりを感じています。つわりはだいたい妊娠5週目ころから始まり、ピークは妊娠10週目ころと言われています。つわりは個人差があるので、妊娠5週でつわりを感じていなくても心配はありません。つわりはおよそ5割から8割のママが経験するとされています。

まだ妊娠初期の妊娠5週でもつわりが悪化して妊娠悪阻（おそ）となり、重症化して入院することもあります。妊娠悪阻とは一日中嘔吐を繰り返し、何も食べたり、飲んだりできなくなる状態が続くことをいいます。妊娠悪阻は脱水症状や飢餓状態になり、非常に危険な状態です。

たかがつわりと思ってしまいがちですが、1日に何度も吐いたり、水すら飲めない、体重の減少が著しいといった場合は、早めに病院を受診し、点滴などの処置をしてもらいましょう。

(つわりについては以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠5週目には多くのママがつわりだけでなく、何らかの妊娠初期症状を感じています。これは妊娠することによるホルモンの影響であると考えられています。主な妊娠初期症状には次のようなものがあります。

●情緒不安定になり、イライラしたり、気分が落ち込む
●便秘や下痢になる
●眠気やだるさがある

症状には個人差がありますが、なるべくストレスをためないように無理をせず、ゆったりとした気持ちで過ごすようにしましょう。

(妊娠初期症状については以下の記事も参考にしてみてください)