妊娠の流れを図解！排卵から受精、着床、妊娠までの各日数は？

排卵は月に1回起きます。このタイミングが妊娠しやすい期間になるので排卵の日を把握することがとても重要です。ではいつ頃排卵するのでしょうか。基本的には排卵後14日で生理がくるので、生理予定日から14日を引いた日数が排卵日となります。

しかし生理不順で生理予定日が不規則の人もいますよね。その場合はどうやって排卵日を計算すればいいのでしょうか。生理不順の場合は基礎体温を測ることで排卵日を予測することができます。排卵日前後に基礎体温が大きく下がる人もいますが､排卵日に大きな変化が無い場合もありますので､排卵日を事前に予測することは難しい事が多いです。ただし、体温が上昇すると排卵が終わり､黄体期に入ったことがわかります。排卵日を基礎体温だけで特定することは難しいですが、月経周期や排卵がきちんと起こっているかは把握しやすいので､生理不順の人はもちろん生理周期が安定している人もぜひ毎日測ってみてください。

（基礎体温について知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください）

卵子と精子はどのように出会うのでしょうか。精子は子宮頚管を通り卵管に辿り着きます。2億～3億あった精子はこの過程で99％死滅してしまい、卵管に辿り着く頃には200個以下に。そしてその中のたった一つの精子が卵子を覆っている透明膜を通過し結合して受精卵となるのです。卵子と結合することは決して簡単ではないことが分かりますね。

妊娠までの最後のステップは着床です。無事受精卵が誕生したとしても妊娠したとはいえません。受精卵が子宮に着床して初めて妊娠となるのです。ここでは着床の流れや日数についてご説明します。

無事受精した受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り子宮に向かって進んでいきます。そうして子宮にたどり着いた後は、しばらく子宮の中で浮いた状態のままです。その頃子宮も妊娠に向けて準備を始めます。子宮には内膜という膜があり、その膜を分厚くしていくのです。そして準備が整い内膜が分厚くなったところで受精卵が内膜にくっついて根を張ります。

このように受精卵が内膜にくっつく流れを着床といいます。受精卵が根を張る過程で出血することもありますが、無事着床すると妊娠成立となり胎児へと成長していくのです。

（着床出血について知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください）

では排卵してから着床するまでにどれくらの日数がかかるのでしょうか。卵子と精子が受精してから着床開始するまでの日数は7日程です。そして着床開始してから5日程で着床が完了。つまり、排卵をして着床が完了するまでの日数は12～13日程ということになります。大体2週間前後と覚えておくといいですね。

(受精から着床の期間については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠までの流れは分かりましたが結局どのタイミングで性交をすればいいのでしょうか。排卵された卵子の寿命は24時間でその内の8時間しか受精できません。精子はこのわずかな時間に卵子と結合する必要があります。卵子の寿命は短いですが精子の寿命は3～4日程あるので排卵日前の3日間が妊娠しやすいタイミングといえそうです。

月1回のたった3日程度しかない妊娠のチャンス。このチャンスを逃さないように排卵日や以後の流れを把握して妊娠に備えましょう。

(妊娠しやすい時期については以下の記事も参考にしてみてください)