【医師監修】妊娠38週の妊婦・胎児の状態は？症状は？臨月の注意点！体験談も

妊娠38週の妊婦さんの身体は「妊娠を保つ」状態から「出産をする」状態へとシフトしていきます。具体的にどのような変化があるのでしょうか。

子宮口とは言葉の通り子宮の「外側にある出口」の部分です。実は子宮口には内側と外側、さらには学問的にみての区別もあるのですが、出産に関して「子宮口が開いてくる」と言った場合には膣のすぐ近くにある子宮の出口「外子宮口」を指します。赤ちゃんは子宮から産道を通って生まれてきますが、この産道の最後の部分が子宮口です。

子宮口は妊娠していない時でも女性周期に合わせて若干の開閉がありますが、妊娠中は閉じています。出産時には子宮口は赤ちゃんの頭が通ることができる位に開きます。本格的に子宮口が開くのは陣痛がきてからですが、38週目頃の妊婦さんは検診時に「○cm開いてるね」などと医師から言われることも多いです。これは出産の兆候ですが、すぐに陣痛がくるというわけではありません。

通常は臨月に1〜3cm程度子宮口が開いていたとしても日常生活に支障はありませんが、遠出や激しい運動などは避けましょう。また逆に妊娠38週でも子宮口に変化が見られない妊婦さんもいます。ですが38週の段階では出産の兆候の1つ。陣痛後に子宮口がしっかりひらけばスムーズな出産につながります。妊娠38週では医師から子宮口の固さを指摘されていなければ問題がないと考えましょう。

妊娠中は2種類ある女性ホルモンのうちプロゲステロン（黄体ホルモン）が妊娠を保つために主役となって働いています。そして、妊娠38週頃にはもう1つの女性ホルモンであるエストロゲン（卵胞ホルモン）の分泌が増加し、妊娠の維持と分娩の準備のために働きます。

妊娠38週は出産の兆候がいつ現れてもおかしくない時期です。出産の兆候は血の混じったおりもののような「おしるし」が有名ですが、他にも腰痛や頻尿などおしるしが出るより前から兆候は現れます。子宮口が開いているかどうかは医師の診察でしかわかりませんが、他にも自覚できる兆候は」あります。また破水にも注意が必要です。（※1）

（出産の兆候については以下の記事も参考にしてみてください）

身体の変化は妊婦さんにも伝わります。妊娠38週の妊婦さんはどのように過ごしているのかみてみましょう。

まず「あれ？」と思うのが胎動の減少でしょう。妊娠」38週目になるとかなりの妊婦さんが胎動が少なくなったように感じます。通常赤ちゃんが生まれる時には頭が先に出てきますが、妊娠38週には赤ちゃんはその準備として妊婦さんの骨盤に自分の頭をはめようと頑張ります。そして頭がしっかりはまると赤ちゃんのおなじみのポーズともいえる膝を曲げ肘も引き寄せて丸まった姿勢になります。

このポーズでは以前のようには自由に動くことができなくなるので、胎動が減ったように感じるのです。ですが胎動が少なくなっても完全に消えることはありません。胎動は少なくなっても1時間に1回程度は感じるはずです。万が一胎動が全く感じられなくなった場合にはすぐに受診しましょう。

妊娠38週には赤ちゃんが生まれる準備のためかなり下に下がってきます。自分でお腹の感じが変わったと感じるのはもちろんですが、妊婦さんによっては見た目にもお腹が下がって見えることもあります。