受精から着床までの期間について!受精日はいつ?自覚症状はある?

【医師監修】子どもが欲しいと思っても直ぐに妊娠出来るとは限りません。そんな時に受精日から受精卵が着床するまでの流れを知っておくと、妊娠しやすいタイミングついて知ることが出来ます。今回は受精日がいつなのか、どのように受精卵が子宮内膜に着床するか詳しく説明します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 受精のしくみとは?どのようにして受精卵になる?
  2. 着床のしくみとは?
  3. 受精から着床までのステップ
  4. 受精日はいつ?
  5. 受精卵が着床した自覚症状はある?
  6. 着床後の症状
  7. 受精日から、着床、妊娠までの流れを知って体を大事にしましょう

受精のしくみとは?どのようにして受精卵になる?

男性の精巣で生まれた精子と女性の卵巣で生まれた卵子が出合うことを受精といいます。精子は常に作られますが、排卵は月にたった一度。そう考えると、受精はとても特別な瞬間であることがわかりますね。この記事では受精や着床のしくみ、その日数などを細かく説明します。

(受精については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠1週目の症状と注意点!受精するための知識を身につけよう!
体外受精(IVF)とは?手術の流れやスケジュール!費用や確率は?

受精のしくみとは?【卵巣】

卵巣は親指の先くらいの大きさで子宮の左右にひとつずつあります。卵巣の中には数十万個原子卵胞があり、毎月順に成熟卵胞になって卵子を放出しています。これが思春期から閉経まで毎月継続する排卵です。排卵は左右の卵巣より交互におこなわれ、約28日のサイクルでくり返します。

女性ホルモンの分泌も卵巣の大切な働きのひとつです。卵胞ホルモンのエストロゲンは乳房を大きくし、皮下脂肪を増大させます。思春期になると女性らしい体つきになるのは、女性ホルモンの分泌が増えるためです。

受精のしくみとは?【卵子】

卵子は人間の中で一番大きい細胞です。胎児(お腹の中で赤ちゃんが成長し出産するまでの期間)の時から、卵巣の中には卵子の種となる原子生殖細胞があります。胎児の期間にさらに成長し、原子生殖細胞は卵原細胞、卵祖細胞、卵母細胞へと変化するのです。

その後、卵母細胞は卵胞という袋の中で活動を休止します。卵母細胞は思春期に入ると2個の卵娘細胞に分かれます。卵娘細胞はさらに生殖細胞を作り出す細胞分裂をして、23個の染色体をもつ細胞に成長。この中の生殖能力のあるたった一つの細胞だけが卵子となります。卵子になるにはとても長い日数がかかるのです。

受精のしくみとは?【排卵】

思春期に入るとホルモンの刺激を受けていくつかの卵胞が同じ時期に発育を始めますが、成長し続けられるのはその中のひとつだけ。成長した卵胞の膜が破られて、中にいた卵子が卵巣の外側へ放出されます。これが排卵です。その後、卵子は卵管采(らんかんさい)から卵管へ進みます。排卵は左右の卵巣で交互に排卵は行われ、排卵される卵子は月にひとつだけです。

(排卵については以下の記事も参考にしてみてください)

排卵とは?生理や妊娠との関係性・仕組み・違いは?症状はある?
排卵と生理の仕組みについて!卵子はどう関係する?

受精のしくみとは?【月経】

月経(生理)とは子宮内膜がはがれ、血液と一緒に体の外に出ることです。約28日の期間で繰り返しおきます。精子と卵子が出会うことを受精、受精卵が子宮内膜に到着することを着床といいますが(のちほど詳しく説明します)着床がなければ子宮内膜は必要ありません。必要のないものが外に出されるしくみです。

月経期間は平均4日~1週間くらい。その期間はお腹が痛くなったり、精神的に落ち込みやすくなることが多く、特に生理2日目がつらいと言う方が多いようです。

受精のしくみとは?【受精卵】