【医師監修】排卵とは?症状はある?生理や妊娠との関連性・仕組みは?(図解付き)
排卵とは何でしょうか?生理や妊娠との関連性はどのようになっているのでしょうか。。人によっては排卵時に少量の出血などの症状が現れ不安に思うことも。ここでは排卵がおこる時の体の仕組みや症状について、図解を交えて詳しく説明していきます。
排卵とは何?妊娠や生理との関連性は?
排卵という言葉は、妊娠や生理と違ってあまりなじみのない言葉かもしれません。妊娠や生理との関連性が曖昧な人も多いのではないでしょうか。
まず、生理はみなさん経験されていますよね。生理は、医学的には月経と呼ばれています。女性の体が妊娠可能になると、月に一度、生理(月経)と呼ばれる出血がおこるようになります。これは、妊娠が成立しなかった場合、赤ちゃん(受精卵)のために子宮内で準備されていた子宮内膜が必要なくなるので、それを血液と一緒に外に流すためです。つまり、生理は妊娠が成立しなかった証です。
では、改めて排卵とは何でしょうか?以下では、排卵の仕組みや、妊娠や生理との関連性、また、排卵時の症状について詳しく説明していきます。
(排卵と生理の仕組みについて、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。)
排卵時の体の仕組みについて
それでは、排卵とは何なのでしょうか。妊娠とは関連性があるのでしょうか。どのような仕組みになっているのでしょうか。ここでは、排卵や妊娠の仕組み、生理との関連性を図解付きで説明します。
排卵とは?まず卵胞の成長がある
まず、排卵の前の大切な工程として、卵「卵胞の成長」があります。卵胞は卵巣で成長します。卵巣とは何?どこにあるの?という方もいるかもしれません。卵巣とは、子宮の左右に二つある、二、三センチほどの丸い器官です。上の図で言うところのオレンジ色の部分ですね。そして、図の中心の赤い部分が子宮です。図の中で、卵巣と子宮を繋ぐ道が左右にありますが、これが卵管になります。
卵巣には、元から卵胞というものがたくさん存在しています。1つの卵胞につき1つの卵子が入っており、卵胞が成熟するにともない卵胞の中で卵子が成熟していきます。また、卵胞の成熟過程では「卵胞ホルモン」というものが分泌されます。この卵胞ホルモンは子宮の内膜を厚くする働きがあり、妊娠の準備をすすめるにあたってとても重要な役割をもっています。
排卵とは卵子が卵胞の外へ出ること
先述したように、子宮の内膜を厚くする働きのある卵胞ホルモンが、卵胞の成長とともに分泌されます。子宮の内膜が十分に厚くなって、子宮の準備が整ったタイミングで、時を同じくして、卵巣で卵胞が十分に成熟すると脳からの命令によって卵胞から卵子が放出されます。これが排卵です。
その後、排卵された卵子は卵巣から卵管に移動します。上記の図では、卵巣の一部分から卵子が卵管へ移動していますね。
卵管の末端で卵子は精子との出会いを待ちます。受精した場合は図のように、子宮まで移動します。そして子宮内膜に着床すると妊娠となります。卵胞の成長→排卵→受精→着床といった一連の流れ、これが妊娠の仕組みですね。
黄体ホルモンの分泌
排卵がおきると、卵胞は黄体に変化します。そして今度は「黄体ホルモン」が分泌されるようになります。黄体ホルモンって一体何?と思われる方も多いでしょう。この黄体ホルモンは、妊活や妊娠・出産の情報を調べていると、いろんな場面で見かけることのある重要なワードです。黄体ホルモンはプロゲステロンとも呼ばれ、子宮の内膜をさらに妊娠に適した状態にする働きがあります。後でも説明しますが、この時期には基礎体温がぐっと上がるのが特徴です。
排卵後、妊娠が成立しないと生理がおきる
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