鯉のぼりの意味・由来は?五色の吹き流しとは?子供にわかりやすく簡単に解説!

こどもの日にどうして鯉のぼりを飾るのか知っていますか?今回は、こどもの日に鯉のぼりを飾る意味・由来や、色・矢車・五色の吹き流しの意味を紹介します。また、端午の節句とこどもの日の違い、鯉のぼりの選び方のポイントも紹介するので、あわせてチェックしてみましょう。

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Contents
目次
  1. こどもの日に鯉のぼりを飾る意味・由来は?
  2. 鯉のぼりの色の意味は?
  3. 鯉のぼりの矢車の意味は?
  4. 鯉のぼりの五色の吹き流しの意味は?
  5. 端午の節句とこどもの日の違いは?
  6. 鯉のぼりの選び方のポイント
  7. 鯉のぼりの意味を知っておこう

鯉のぼりの矢車の意味は?

鯉のぼりの矢車には、神様の目印になるようにという意味が込められています。ちなみに矢車とは、鯉のぼりの先端についているカラカラと回る装飾品のことです。また、矢車の由来は、武士が持つ弓矢です。鯉のぼりの発端が武家の男の子の成長を願うものだったため、武士が使う道具が装飾品として使われていたといえますね。

鯉のぼりの五色の吹き流しの意味は?

鯉のぼりの五色の吹き流しには、魔よけの意味があります。吹き流しとは、鯉のぼりの1番上についている5色のひらひらとした筒状の旗のことです。

ちなみに、吹き流しの五色の色は青・赤・黃・白・黒であり、これらは中国の「五行説」が由来です。五行説とは「この世のすべてのものは青・赤・黃・白・黒の五色と陰と陽の二つの気で成り立っている」という考え方です。この五行説にあやかって、子供の魔よけのために鯉のぼりに吹き流しを飾る習慣ができました。

端午の節句とこどもの日の違いは?

5月5日といえば、端午の節句よりもこどもの日というイメージのほうが強い人もいますよね。端午の節句といえば男の子のためのものですが「こどもの日というと女の子も含まれるのでは」と思う人もいるでしょう。ここでは端午の節句とこどもの日の違いについて紹介します。

端午の節句とこどもの日の違いは?

端午の節句は1948年にこどもの日のという名前の祝日に変わりました。こどもの日は男の子と女の子の子供全員のための日と思っている人もいるかもしれません。しかし、正確には、端午の節句という名前がこどもの日という名前に変わっただけで、こどもの日は男の子の成長を願う日なのです。女の子の成長を願う日は桃の節句がありますよね。

端午の節句とこどもの日といわれると別の物だと勘違いしがちですが、名前が違うだけで同じであると覚えておきましょう。とはいえ鯉のぼりには子供の成長を願うという意味があります。男の子と女の子の両方の子供がいるお家では、女の子の成長も一緒に願って鯉のぼりを飾りましょう。

5月5日が端午の節句の理由は?

5月5日が端午の節句となった理由は語呂合わせです。「端午」とは月の初めの午の日という意味があり、午は十二支の上で5月という意味があります。そして「午」という漢字は「ご」と読むことから、語呂合わせで5月5日が端午の節句となりました。

ちなみに端午の節句の日に、男の子の成長を願って鯉のぼりを飾るようになったのは、江戸時代に入ってからです。それ以前は厄払いの意味がある菖蒲を玄関に飾ったりお風呂に浮かべたりして、魔よけをする日となっていました。江戸時代に入って菖蒲の力強い響きや菖蒲の葉っぱのとげとげしさから、男の子の成長を願う日に変わっていきました。

(女の子の節句については以下の記事も参考にしてみてください)

【女の子の初節句】お祝いの仕方や注意点!お返しのマナーは?体験談多数

鯉のぼりの選び方のポイント

鯉のぼりは女の子のひな人形とは違い外に飾るものなので、どういったものを選べばよいか悩みますよね。鯉のぼりには庭に飾る大きなタイプのものと、ベランダなどに飾る小さなタイプのものがあります。ここではそれぞれのメリット・デメリットや選び方のポイントを紹介します。

ベランダに飾るタイプの鯉のぼり

ベランダに飾るタイプの鯉のぼりは、マンションに住んでいる人でも飾れるというメリットがあります。しかし、鯉のぼりによっては矢車の音がカラカラとうるさかったり、鯉が大きくて下の階の人に迷惑がかかってしまうこともあるので注意しましょう。

また、マンションによっては防犯のためや近隣住民とのトラブルを避けるために、鯉のぼりの設置を禁止しているところもあります。「せっかくの機会なので子供の成長を願うために鯉のぼりを飾りたい」という気持ちはありますよね。あとからトラブルにならないように事前に確認してから飾るほうがよいでしょう。

庭に飾るタイプの鯉のぼり