妊婦はひじきを食べていいの?摂取量に要注意!ヒ素による影響を解説!

【医師監修】ひじきに含まれる栄養素の「ヒ素」が妊婦に及ぼす影響や、1日に食べられるひじきの摂取量やヒ素の含有量について詳しく紹介します。妊婦がひじきを食べる際にヒ素を減らす調理法や、食べる際の注意点などもありますので参考にしてみてください。

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Contents
目次
  1. 妊婦はひじきを食べていいの?ヒ素が危険?
  2. 妊娠中に食べられるひじきの摂取量は?
  3. 妊婦がひじきを食べ過ぎた場合どうなる?
  4. 妊婦がひじきを食べる際にヒ素を減らす調理法は?
  5. 妊婦がひじきを食べる際の注意点
  6. ひじきの他に「ヒ素」が含まれてる食材はある?
  7. 妊娠中はひじきの摂取量に注意しよう!

妊婦がひじきを食べる際に注意したいポイントはたくさん食べないことです。ひじきはミネラルや鉄分、食物繊維などの栄養素を含んでおり、妊娠中に必要な栄養素とたくさん含んでいる食材です。しかし、たくさん摂取するのは危険なのでやめましょう。

ひじきに含まれるヒ素は、摂取しすぎると慢性中毒の症状が出ることがあります。また、赤ちゃんの甲状腺機能低下を引き起こす可能性もありますので、安全な摂取量を守って調理するように心がけましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

ヒ素の急性中毒症では消化管粘膜の障害、下痢、発熱。食欲不振、黒皮症、不整脈などの症状が出ますが、通常のひじきの摂取程度ではまず起こることはないでしょう。

妊婦がひじきを食べる際の注意点【週に2回など小分けにして食べる】

また、ひじきはいくら安全な摂取量を守っているからといってまとめてドカンと食べるのはよくありません。週に2回程度を目安にして、小分けにして食べるようにしましょう。いくら安全な摂取量を守っているからといって、一度の食事で一気に食べるのはおすすめしません。

ひじきに限らず、食材に含まれる栄養素は日々少しずつ摂取することが大切です。妊娠中は何かと自分の身体がうまく動かないなど調理をするのも大変かもしれませんが、まんべんなく調理することを意識してみてくださいね。

妊婦がひじきを食べる際の注意点【他の食材と一緒にバランスよく】

妊婦がひじきを食べる時は、他の食材と一緒にバランスよく摂取するようにしましょう。ひじきだけの小鉢にせずに、ニンジンや油揚げ、大豆など他の食材と一緒に調理してみてください。また、ひじきの調理方法は小鉢にするだけではありません。

炊き込みご飯として他の食材と一緒に炊き込むなどしても、美味しくひじきが食べられるでしょう。ただし、焚き込む際のひじきの量には注意してくださいね。

ひじきの他に「ヒ素」が含まれてる食材はある?

ひじきにヒ素が含まれていると聞いた時に「他の食材は大丈夫なんだろうか?」と疑問に思った人も多いでしょう。実は、ヒ素が含まれている食材はほかにもあります。海藻類にヒ素が入っていることが多く、ひじきの他には「わかめ」「のり」「こんぶ」などがあげられます。

しかし、これらの食材はひじきに比べればヒ素の含有量は圧倒的に少ないため、そこまで気にしなくてもいいでしょう。どうしても心配な場合は、医師や栄養士に食事の相談をしてみるのもおすすめです。

妊娠中はひじきの摂取量に注意しよう!

ヒ素が含まれていると知って驚いた人も多いのではないでしょうか。しかし、ひじきは妊娠中に必要な栄養素をたくさん含んでいる食材のひとつです。妊婦がひじきを食べる際は、摂取量に気を付け1度にたくさん食べないなどの工夫をしながら上手に栄養素を摂取してくださいね。

カズヤ先生

産婦人科医

ヒ素の慢性中毒の症状としては主に皮膚症状(接触性皮膚炎、Meer線(爪の白線のこと)、ヒ素角皮症、ヒ素黒皮症)や、呼吸器症状(慢性気管支炎症状、胸痛)、神経症状(末梢神経障害、精神錯乱)、他には肝障害など、多種多様な症状が起こり得ます。 しかし、ここに記載されているような常識的な範囲での摂取であれば、まず心配する必要はありませんので過度な不安は抱く必要はないでしょう。