妊婦はひじきを食べていいの?摂取量に要注意!ヒ素による影響を解説!

【医師監修】ひじきに含まれる栄養素の「ヒ素」が妊婦に及ぼす影響や、1日に食べられるひじきの摂取量やヒ素の含有量について詳しく紹介します。妊婦がひじきを食べる際にヒ素を減らす調理法や、食べる際の注意点などもありますので参考にしてみてください。

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Contents
目次
  1. 妊婦はひじきを食べていいの?ヒ素が危険?
  2. 妊娠中に食べられるひじきの摂取量は?
  3. 妊婦がひじきを食べ過ぎた場合どうなる?
  4. 妊婦がひじきを食べる際にヒ素を減らす調理法は?
  5. 妊婦がひじきを食べる際の注意点
  6. ひじきの他に「ヒ素」が含まれてる食材はある?
  7. 妊娠中はひじきの摂取量に注意しよう!

ひじきの過剰摂取による慢性中毒の場合、皮膚の炎症として症状が出てくることもあります。ひじきに限らず食材はバランスよく摂取することが大事ですね。また、皮膚の炎症も放っておくと広がる可能性もありますので、早めに医師に相談しましょう。

妊婦がひじき過剰摂取した時の影響【赤ちゃんの甲状腺機能低下のおそれ】

続いて、妊婦がひじきを過剰摂取してしまった場合、お腹の赤ちゃんの甲状腺機能低下のおそれもあります。ひじきにはヒ素のほかにヨウ素という成分も含まれています。特に妊娠初期にこのヨウ素を過剰摂取すると赤ちゃんの甲状腺機能の低下のおそれがあると言われていますので、こちらも注意しましょう(※2)。

(妊娠中毒症については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠中毒症とは?原因・症状は?食事などでむくみを予防する方法や胎児への影響など解説

妊婦がひじきを食べる際にヒ素を減らす調理法は?

だんだんひじきを食べるのが怖くなった…という人もいるかもしれませんが、過剰摂取や量に気を付けていれば問題ありません。むしろ、妊娠中に必要な栄養素がたくさん入っている食材のひとつです。こちらでは、妊婦がひじきを食べる際にヒ素を減らす調理法について紹介します。

ひじきに含まれるヒ素は、調理の仕方によっては元の状態よりも減らすことができるのです。

ひじきを茹でる

ひじきは茹でることによってヒ素を減らすことができます。最近では、乾燥ひじきを使う人も多いでしょう。乾燥ひじきは水で戻すこともできますが、あえてお湯で茹でることによって含まれているヒ素を減らすことができます。

ひじきを茹でる場合は、5分を目安に茹でてみましょう。また、この時ひじきを茹でたゆで汁には溶け出たヒ素が含まれていますので、ゆで汁は使い回さずに捨てましょう。

ひじきを水で戻す

茹でるのが面倒くさいという人は、ひじきを水で戻すだけでもヒ素を取り除く効果があります。ひじきに含まれているヒ素は、水につけると溶けだすという性質があるのです。ひじきをおよそ1時間、水につけて戻しましょう。水の中で1時間戻すことによって、およそ66%ものヒ素が溶け出すと言われていますよ(※3)。

お湯で茹でるのと違い、火を使わないので忙しい人にもおすすめの調理法です。

ひじき以外の食材と合わせて調理する

ひじきを調理する時は、別の食材と合わせて調理するのがおすすめです。ひじきの小鉢というと真っ黒いイメージがある人も多いでしょう。ひじきだけで調理してしまうと、どうしてもひじきの摂取量が多くなってしまいますし、なんだかお腹も膨れませんよね。

そういう時は、ひじきと一緒に別の食材を組み合わせてみるのがいいでしょう。ひじきと一緒によく調理されているのは、油揚げやニンジン、大豆などですね。

先輩ママ

30代前半

ひじきが大好きだったので妊娠中も食べていましたが、量には気を付けていました。煮物もいいですが、サラダに混ぜて食べるのもおすすめです。あとは、おにぎりに混ぜ込んで食べていた時期もありました。妊娠中の食事はほんと気を使ったなぁ。

2児のママ

30代後半

妊娠中はひじきを炊き込みご飯にしたり、昆布のようにおにぎりに混ぜたりして使ってました。そのかいあって?なのか妊娠中の貧血はなかったですよ!毎年会社で行う健康診断では、貧血気味だったので妊娠したら絶対貧血進むって思ってたんですが。

ひじきの調理法として、サラダやおにぎりに入れて食べるのもおすすめです。大事なのは、摂取量を守りなるべく小分けにしてひじきを摂取することです。

妊婦がひじきを食べる際の注意点

妊婦にとってひじきが妊娠・出産のために必要な栄養素も含んでいることがわかりましたね。しかし、それでもひじきを食べるのは心配…と感じている人も多いのではないでしょうか。こちらでは、妊婦がひじきを食べる際の注意点について紹介します。

ひじきは食べてはいけない食材ではありませんが、その食べ方や量などに気を付けていれば栄養素が豊富に含まれた素晴らしい食材ですよ。しかし、どうしても心配という人は栄養士や医師に相談してみるのもいいでしょう。

妊婦がひじきを食べる際の注意点【たくさん食べないこと】