アバンギャルドの意味とは？前衛的な人・服・音楽などその特徴や画像も！

アバンギャルドな芸術とは、独自の発想とクオリティの高さから、今までにない新鮮で魅力的な作品をいいます。生前は日の目を見ず、亡くなった後に高い評価を受ける芸術家が多いのが特徴です。また、国の情勢が悪いなか、世の中を変えようと革新的な風を送るべく生まれたアバンギャルド芸術もあります。以下の3つの作品についてご紹介します。

スペインの画家のパブロ・ピカソは20世紀を代表する画家で、前衛的な作品を世に多く知られています。画像はピカソの最も代表的な作品の1つになる「ゲルニカ」です。ゲルニカは1937年に描かれた絵画なのですが、ドイツ空軍により爆撃を受けたスペインのバスタ州にあるゲルニカを題材とした作品です。

反戦のシンボルとなっていて、今までにない前衛的な作品として知られています。

フィンセント・ファン・ゴッホも前衛的な画家になります。ゴッホは歴史上もっとも絵画が高く売れる画家の1人になります。1枚の絵画の価値は数十億といわれます。実は生前に売れた絵は1点しかありません。

ゴッホは激しい性格の持ち主ということもあり、最後には自殺をして生涯を終えます。そのため、晩年は精神の不安定さが現れた作品を数多く残しています。画像はゴッホの代表的な絵画の「ひまわり」になります。

ロシア・アバンギャルドは、1910年から1920年代にロシアで起きた、前衛的な芸術運動です。アバンギャルドの語源にもあるように、政治的に抑圧されていた国家に対して革新的な試みをとったのがロシアの芸術家です。画像は、抽象的な絵画を手掛けた第一人者である、カジミール・マレーヴィチの作品です。

斬新なデザインや色使いが前衛的で特徴がありますね。マレーヴィチは、芸術によって世の中を変革したいという強い思いがありました。ロシア・アバンギャルドの芸術は1917年のロシア革命によって時代に埋もれてしまいましたが、今もなお、新鮮なデザインとして人々を魅了しつづけています。

アバンギャルドは各分野に前衛的なその道の達人がいます。その1つが音楽の分野です。アバンギャルドといわれる音楽にはどのようなものがあるのでしょうか？

アバンギャルドな音楽は、一般的でないため、相手にされないこともありますが、そのいっぽう根強いファンもいます。その証拠に、アバンギャルド・ジャズやアバンギャルド・メタルなどジャンルとしても確立されています。

アバンギャルドな音楽でも、前衛的なのに多くの人々から受け入れられた、知名度の高いミュージシャンや作曲家をご紹介します。

1960年代から70年代にかけて世界的に大ヒットを遂げたイギリスのロックバンドであるビートルズ（THE　BEATLES）もアバンギャルドな曲を世に送り出しています。1967年に「サージェント・ぺパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のアルバムをリリースし、世界中の人々に衝撃を与えました。

あまりにも前衛的すぎて、ボツになった楽曲もあるというほど。メンバーは有名なジョン・レノンやポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターです。メンバーのうちジョン・レノンとジョージ・ハリスンは現在は亡くなっています。