生存バイアスの意味は?認知バイアスと違いは?9つの具体例に学ぶ罠とは?

あなたは生存バイアスという言葉を聞いたことがありますか?生存バイアスと認知バイアスの違いや、それぞれの意味を心理学の観点も踏まえて説明します。思わぬ失敗をしないために、具体例に学ぶ生存バイアスの罠や、生存バイアスにひっかからない方法も解説していきます。

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Contents
目次
  1. 生存バイアスとは?どんな意味?
  2. 生存バイアスと生存バイアスと認知バイアスの違いは?
  3. 9つの具体例に学ぶ生存バイアスの罠
  4. 生存バイアスの罠に引っかかる人の心理とは?
  5. 生存バイアスの罠に引っかからない方法5つ
  6. 生存バイアス以外の考え方の罠3つ
  7. 生存バイアスに騙されないで!

不動産投資での成功者がいたとしましょう。彼が「あと○年は不動産価格が上昇する」予想すれば、その予想のままを疑いもなく信じて投資してしまいます。「彼はあれだけ成功しているんだから、言っていることは全て絶対に正しいはず」と盲信しきってしまうのです。

盲信していますから、自分で投資について深く勉強したり、購入する不動産の価値を詳しく調べたりすることは怠りがちです。

罠に引っ掛かる心理②みんなそうだから

日本人は同調圧力が強いなんてよく言われますね。他民族に比べて多数派に流されやすい傾向はありそうです。

「みんな~してるから」と勧められると断る気分ではなくなって、いつの間にか周りに流されてしまう経験はありませんか?実はきちんと調べればみんながしている訳ではなかったりするのです。しかし「みんなそうだから」言われると、それが正しいことのような気になってしまいがちです。

罠に引っ掛かる心理③希望的観測

投資を始めるときは、きっと儲かると思って投資するのであって、損をすると予想して投資したりはしません。損をするリスクも勘案して対策すれば良いのですが、「儲かったら嬉しいなあ」と希望的観測が先に立つと、対策を忘れやすいです。希望的観測だけで、そこから先を思考停止してしまうと、生存バイアスの罠に引っかかってしまします。

生存バイアスの罠に引っかからない方法5つ

ではどのようなことに気をつければ、生存バイアスの罠に引っかからずにすむのでしょうか?実践しやすい方法を5つあげて、具体例を交え解説します。

生存バイアスの罠に引っかからない方法①確率・統計について考える

どれだけの確率で成功者になれるのか実際に計算してみます。サッカー選手を例にすると、サッカー人口の中でプロサッカー選手になれるのは何パーセントなのか。プロサッカー選手の中で、一千万円以上の年棒をもらっている人、一億円以上をもらっている人はどの割合いるのか。

数字が目の前に出てくると、自分が罠にかかっていることに気がつき、冷静になれます。

生存バイアスの罠に引っかからない方法②経験と知識を蓄積する

若い人でも様々な国へ行って見聞を広めたり、新しい活動にトライしてみたりすれば、失敗も含めて経験を多く蓄積できます。また、いろんなジャンルの本を読んだり、歴史を学んだり、勉強することで知識が蓄積されます。

これらの経験と知識で、自分の考えや価値観は世界に無数にある中の一つに過ぎないと気づかされ、罠にかかるのを防げます。

生存バイアスの罠に引っかからない方法③さまざまな人の意見を聞く

一人の成功者の言うことだけをすぐに鵜呑みにせず、多方面の立場の人からの意見も聞きましょう。もしみんなが共通して言う事があれば、それは真理かもしれません。また思わぬ意見に出会い、目からウロコが落ちるかもしれません。

生存バイアスの罠に引っかからない方法④複数の情報を集めて比較検討する

ネガティブなことも含め、複数の情報を集めて多角的に分析するようにしましょう。投資であれば、成功者だけでなくスポットライトの当たらない、普通の人、失敗した人はどうして上手くいかないのかを調べてみます。比較検討することにより、成功、失敗の要因を分析できます。