生存バイアスの意味は?認知バイアスと違いは?9つの具体例に学ぶ罠とは?
あなたは生存バイアスという言葉を聞いたことがありますか?生存バイアスと認知バイアスの違いや、それぞれの意味を心理学の観点も踏まえて説明します。思わぬ失敗をしないために、具体例に学ぶ生存バイアスの罠や、生存バイアスにひっかからない方法も解説していきます。
生存バイアスの罠に引っかからない方法⑤行動に移す前に1回寝かせる
自分なりに考えてある事を決断したら、実際に行動に移す前に一度忘れましょう。一回寝かせることで、後から冷静になった思考がバイアスの罠を指摘してくれることがあります。時間を置くと違う見かたが出てきて、思い込みに気がついたりします。
生存バイアス以外の考え方の罠3つ
生存バイアスの他にも、心理学的にいくつもの認知バイアスがあります。ここに有名なものを3つご紹介しますが、いずれも心理学でいうところの認知のゆがみであり、認知バイアスの一種です。あなたも普段あまり自覚なく、これらの考え方の罠にかかっているのではないでしょうか。
後知恵バイアス
「だから言わんこっちゃない」「私はきっとこうなると思っていたのに」と、ため息と共に口から思わず出そうになる瞬間は、あなたにも経験がありますよね。このような出来事が起きたとたんに、なぜかこの展開を前から予想できていたように思いこんでしまうのです。
前からクリアに「予測」できていた訳ではないけれど、「結果」が起きてから「予測」できていたという確信が自分の中に生まれてきて、「予測できたことだったのに」と認識してしまう心理学的傾向のことを後知恵バイアスといいます。
正常性バイアス
正常性バイアスも心理学で使われる用語で、災害や事故などの被害が起こりうる状況にあるのに、「私に限っては大丈夫だ」「そんな大変なことではだろう」といって危険を過小評価することをいいます。
危険をまさに現実のものとして受け止めたとき、人はパニックに陥るかもしれません。危険な事実を直視しないよう正常性バイアスがかかり、自らをパニックから守ろうとしているのです。しかし正常性バイアスのために危険から逃げ遅れ、場合によっては命を危うくすることも起こりえます。
確証バイアス
確証バイアスとは自分に都合の良い情報ばかりを集めてしまい、考えに反する情報には目を向けないようにしてしまう心理学的傾向のことです。
例えば占いをするときに、自分にとって良い内容が出るまで、納得できなくて調べ続けたりしませんか?自分が根拠なく信じていることを、正しいと確証を得たくてカラに閉じこもっている状態ですね。
生存バイアスに騙されないで!
生存バイアスについて心理学的観点と、具体例を織り交ぜながら解説してきました。生存バイアスの意味を知っているだけで、自分の言葉や考えを見直すきっかけになるのではないでしょうか?都合のよい説に安易に乗っかるのはやめてもう一度自分の頭で考えてみる、調べてみることが、生存バイアスに騙されないために大切といえるでしょう。
「あれ?私これって今、生存バイアスかかってない?」と自らに問いかけることが、新しい気づきへの第一歩となるのです!
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