【汰】を使った名前（男の子編）｜漢字の意味・字画数&名付けの注意点も！

「汰」を使う名前は、「太」に比べて読み書きが面倒とか、「汰」の漢字自体が持つ悪いイメージが拭い切れないようですね。

「汰」の漢字は、「太」と同じ読み方で近い文字であることから、「太」の漢字に替えて名付けに使うことが多い傾向ですね。そして「汰」で終わる名前は、男の子の赤ちゃんに名付けることが多いため、女の子に付けるものではないようなイメージもありそうですが、女の子に使う場合もちゃんとあります。

実例を挙げると、例えば「日名汰(ひなた)」や「奈汰音(なたね)」、「汰生(たんぱ)」などがあります。意外なところで「祐汰(ゆうた)」という、男の子に使われそうな名前もあります。また、「たんぱ」という、普段使わないような読み方の漢字名で「汰晴」「汰生」などと多くありました。読み方やイメージにこだわったのでしょうか？

ただ、男女とも人気のある「ひなた」という読み方の名前は、前述の「日名汰」の他、「妃菜汰」など女の子らしく可愛い漢字名もありました。ぽかぽか暖かい「日なた」もイメージできるという意味では、「汰」がつく名前の場合も、名付けをする際の候補にされることは例外ではないようです。

「汰」の漢字の用法に、「淘汰」や「警察沙汰」などがあり、これらの漢字はやや悪い意味に使われることが多いため、周りからのイメージや印象はあまり良くないようです。しかし、「汰」の元々の意味を考えれば、「豊かな水」や「選別する」など、悪い意味を持つものはありません。

また、名前に「太」を使うことは、それまで当たり前のように広まっていたけれど、あまりに多すぎて、「太」では個性も薄れるため、21世紀に入って以降、「汰」を使う名前も増えています。現に、「汰」の方が見た目がかっこいいという意見もありました。また、字画数で見た時に「太」より「汰」を名付けに使う方が運勢が良くなる、という事例もありましたね。

依然として、「た」の読み方に最も頻繁に使われる「太」ですが、前述のように、字画数や個性の面などで、名付けの候補から外れる場合もあるようです。「汰」の漢字は、悪いイメージにとらわれると敬遠してしまうかもしれませんが、漢字の意味も考慮して赤ちゃんの名付け候補に入れることで、素敵な名前も思い浮かぶかもしれませんよ。