「綺麗事」の意味・正しい使い方｜綺麗事ばかり言う人の特徴・心理11選！

まず最初に、綺麗事の意味を確認しておきましょう。「綺麗事」を辞書で引くと以下の意味が出てきます。

もともとの意味は、2の「手際よく美しく仕上げること」です。その文字が表す通り、「綺麗に整えられたものやこと」を指しています。しかし、実際にはいつもきれいに整えることは不可能です。そこから転じて「実情に即わない、体裁ばかりを整えた事柄」という意味も含まれています。現在では1の意味で使われることが圧倒的に多くなっています。

「綺麗事を言うな！」と怒られたり、「綺麗事ばかり並べている」と言われた場合、怒られたあなたはどちらかと言うと2の意味合いの言葉を使っているはずです。このほうが綺麗に事が収まると思っているでしょう。しかし、相手は1の「実情に沿った提案ではない」と考え、結果出た言葉が「綺麗事」という怒りに変わってしまいます。

これは認識の違いなどによってよくありがちなことです。また、自分にとっては実現可能なことを言ったつもりでも、相手の状況や心理状態から考えると実現不可能である思われることが多々あります。そうすると「綺麗事」と言われてしまうのです。こういうときはまず深呼吸をして、自分や相手の状況を確認すると、相手に怒られずに済むかもしれません。

あるある話ですが「綺麗に事を運ぶために言った言葉」に対して「綺麗事だね」と返す人がいます。この場合、「いい意味」として言ったのか、それとも「あなたは何もわかっていない」という意味なのか、わからないことが多々あります。安易に使われる割に、使い所が難しいのが「綺麗事」という言葉でしょう。

「綺麗事」の類語に当たる言葉はどんなものなのでしょうか。また、対義語に当たる言葉はあるのでしょうか。綺麗事の類語と対義語について、ご紹介します。

綺麗事の類語には、以下のような言葉が当てはまります。

・公称
・建前
・オブラートに包む
・そらぞらしい
・聞こえがよい
・美辞麗句
・リップサービス
・耳ざわりのいい
・気休めを言う
・社交辞令　など

一般的に使われがちな「実情にそぐわない」綺麗事の類義語は、あまり良い意味の言葉が並ばないという特徴が見えてきます。だからこそ「綺麗事ばかり」と否定されてしまうと考えられます。

もう一つの「綺麗事」の意味である「手際よく美しく仕上げること」の類義語は以下のとおりです。

・魅力的な
・過不足なくよい
・文句のつけようがない
・即した　など

こちらは良い意味に捉えられる言葉が並んでいるのが特徴です。この意味で「綺麗事」を使いたいなと思ったときには、ここに挙げた言葉に置き換えたほうが相手に正しく伝わりやすいでしょう。使い分けることで、あるある！と共感してもらいやすくなります。

「綺麗事」の直接的な対義語はありませんが、類義語の対義語から考えていくと「頭の痛い言葉」や「真実」「本音」あたりの言葉が対義語と言えるでしょう。また、綺麗事の当初の意味と一般的な意味が、すでに対義語と言える関係性であることから「綺麗事の対義語は綺麗事」という見方もできます。

ただ、「綺麗事の対義語が綺麗事」では非常にややこしくなってしまいます。また、ここで求められている「綺麗事ばかり言う人」「綺麗事だと怒る人」は「体裁ばかりの薄っぺらさを感じる」の意味で使っています。以後、綺麗事の意味は「体裁ばかりを整えた薄っぺらい話」として使っていると考え、綺麗事の対義語はなにかご紹介します。

「綺麗事」の対義語に当たるであろう言葉は「本音」や「真実」「頭の痛い言葉」となります。そして綺麗事のような○○事という形の対義語は存在しません。なお、漢字の意味から考えて強いてあげるとすれば「汚い事」が対義語になりそうです。これは対義語としては強引すぎるかもしれません。

ここからは、綺麗事ばかり言う人の特徴やその性格、心理状態・共通点を11選で紹介します。こういう人にあなた自身がなっていないか、もしくは「あの人そうだ！」とか「あるある！」などとチェックしながら読んでくださいね。

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