中絶の期間はいつからいつまで?時期別の手術内容や費用、リスクは?
【医師監修】予定外の妊娠でやむを得ず中絶を選ぶ女性がいます。中絶ができる期間はいつからいつまででしょうか。また妊娠の時期によって手術内容や費用は変わるのでしょうか。また中絶に伴うリスクはあるのでしょうか。今回は中絶可能な期間と内容を時期別にご紹介します。

妊娠12週未満(妊娠11週と6日)までに行う人工妊娠中絶と妊娠12週~妊娠21週と6日までに行う人工妊娠中絶では手術方法が異なります。初期中絶による手術は「いつまで」としっかり期間が決まっています。ここでは妊娠12週未満までに行う人工妊娠中絶の方法についてご紹介します。
妊娠初期の期間に行うそうは法

スプーンのような器具で妊娠している女性の子宮内から胎児や胎盤を取り出す手術方法を「そうは法」と呼びます。昔から行われている人工妊娠中絶方法で、中絶手術が可能な病院の多くはそうは法による手術を行っています。妊娠初期に行う手術方法では感染症のリスクが最も少ないとされている方法です。
しかし、子宮に問題がある場合には非常に難しくなる手術方法です。
カズヤ先生
産婦人科医
キュレットというスプーンのような器具で掻爬する手技と、胎盤鉗子という挟む機械で実際に胎嚢という胎芽を包んでいる袋を引っ張り出す作業との組み合わせで手術をしていきます。
妊娠初期の期間に行う吸引法

妊娠している女性の子宮内に吸引器具を入れて胎児や胎盤を吸いだす手術方法を「吸引法」と呼びます。手術時間が短く10分ほどで中絶手術ができます。そうは法に比べるとシンプルな手術方法のため、妊娠している女性へのリスクが低いと言われています。
しかし妊娠8週を過ぎると胎児が大きくなっているため吸引しづらくなります。そのため吸引法を用いている病院の多くは中絶手術の可能期間をいつまでと定めている所がほとんどです。また麻酔を用いての手術になりますが、それでも痛みを感じる女性がよくみられます。
妊娠中期の期間に行う中絶方法は?
妊娠12週以降に行う中期中絶は初期中絶とは全く手術方法が異なります。中期中絶による手術はしっかりと「いつからいつまで可能」と期間が決まっています。ここでは中期中絶の手術方法についてお話しします。
妊娠中期の時期に行う中絶との違い
中期手術は母体保護法により手術ができる期間がしっかりといつからいつまで、と定められています。中期中絶の手術方法が用いられるのは妊娠12週からで、妊娠22週以降は手術することができません。妊娠12週を過ぎると胎児は大きく成長しているため、胎児を体外に出すために人工的に陣痛をおこし、通常の出産と同じような方法で胎児を女性の体外へ出します。
しかしこの時期陣痛がおこる時期ではないため、薬を用いて人工的に陣痛を起こそうとしても起きないことが多々あります。そのため中絶手術に数日かかる、ということもありうるのです。一般的に中期中絶は2~3日の入院で行う病院が多い様です。また手術後も通常の出産と同じように子宮収縮剤を使い子宮を元の大きさに戻さなくてはなりません。
妊娠期間によって中絶費用は変わるの?
一般的に出産には多くの費用がかかることは知られていますが、人工妊娠中絶の場合の費用はどうなのでしょうか。中絶手術を考えている女性や、相手の男性は手術にかかる費用も気になりますよね。ここでは初期中絶にかかる手術費用と中期中絶にかかる手術費用についてお話しします。
妊娠初期の期間に行う中絶の費用
中絶手術はいつから手術を行おうが、いつまでに行おうが保険適用外となり手術費用を全額負担しなくてはなりません。初期中絶の場合、多くの病院が日帰りによる中絶手術を行っています。保険適用外の手術なので、病院によって費用が全く異なりますが一般的には8万~20万ほどで行っている病院が多いようです。
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