妊娠周期の数え方、計算方法は?カレンダーや表でわかりやすく!

【医師監修】妊娠周期の数え方は通常の暦とは異なり、何週何日といった独特な表現をします。周期の始めも、受精した瞬間から始まるなど難しいことが多いですよね。ここでは、分かりにくい妊娠周期の数え方、計算方法を分かりやすく説明していきます。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠周期をもっと分かりやすく
  2. 周期の始めは妊娠した瞬間から?妊娠の定義は?
  3. 妊娠周期の数え方
  4. 妊娠周期を計算する為のカレンダー
  5. 妊娠周期ごとの胎児と母体の状態
  6. 妊娠周期の数え方まとめ
  7. 予定どおりに行かないことが普通

周期カレンダーに胎児と母体の状態を記載する

ただ周期を計算するだけでなく、その時期に応じた母体の状態を把握しておく事も大事なポイントの一つです。胎児の状態や母体の状態は日々変わっているので、週数ごとにどのような状態になっているのかをカレンダー表に表すといいでしょう。

例えば9月4日を妊娠0週0日とした場合、カレンダー上では真下の9月11日が妊娠2週0日となり、続けて3週・4週と下へ記載していきます。時期によって色分けや体の状態を記載すると尚良いでしょう。日付の下にメモ書きができるような形であれば、本来の状態と目安となる周期カレンダーの状態を照らし合わせることができます。

また産婦人科での検診結果によっては修正される場合があることも想定しておきましょう。

妊娠周期ごとの胎児と母体の状態

実際カレンダーに記載するといっても、どこからどこまでを表せばいいのか検討がつきません。調べれば調べるほど、何を気にすればいいのか分からなくなってきます。どのように管理していけば良いのでしょうか?

胎児や母体の状態は日毎に変化していくので、細かく把握することは難しいですが、周期をカテゴリ分けすることで、その時期の特徴をポイントで押さえることができます。ここでは妊娠周期を初期・中期・後期の3つに分けて、時期ごとの状態を紹介します。(※2)

妊娠初期:妊娠4週0日〜妊娠15週6日(妊娠2ヶ月〜妊娠4ヶ月)

胎嚢が確認できるところから人の形が作られ、頭の先からお尻までの長さから出産予定日を計算できます。この時期から妊娠検査薬に反応し、妊娠8週0日〜妊娠11週6日にかけて、強いつわりの症状が出てきますが、妊娠12週0日以降はつわりの症状が軽くなり、基礎体温が高温層から低温層に変わってきます。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/576953402245300748/

また、この時期は絶対過敏期といって胎児に薬の影響が一番大きくでる時期でもあります。特に抗がん剤、リウマチ、高血圧等の持病のある人が使うような薬は要注意です。処方する際は必ず医師の相談を受けるように心がけてください。

カズヤ先生

産婦人科医

この時期が妊娠にとって一番センシティブな時期と言えます。 妊娠したらすぐに産婦人科を受診すること、不要な薬は勝手に飲まないこと、放射線を使用するような医療検査は受けないこと などが重要です。

妊娠中期:妊娠16週0日〜妊娠27週6日(妊娠5ヶ月〜妊娠7ヶ月)

いわゆる安定期に入ります。徐々に赤ちゃんが動く感触を感じれるようになってきて、時期的にもマタニティウェアが必要となります。妊娠24週0日からお腹が大きくなるので、下半身のバランスが崩れてやすくなり、腰痛やこむら返りを起こす可能性が高くなってきます。

また貧血や妊娠中毒を起こす可能性がある時期でもあるので、処方してもらう薬にも注意しましょう。赤ちゃんへの影響を考えて産婦人科へ相談するようにしましょう。

妊娠後期:妊娠28週0日〜妊娠39週6日(妊娠8ヶ月〜妊娠10ヶ月)

この頃になると、お腹はますます大きくなり人によっては妊娠線が出てくるようになります。妊娠32週0日から、少しずつ子宮が上に持ち上げられ周りの臓器を圧迫し始め、トイレが近くなったり食べる量が減って息切れもしやすくなります。