妊娠周期の数え方、計算方法は?カレンダーや表でわかりやすく!

【医師監修】妊娠周期の数え方は通常の暦とは異なり、何週何日といった独特な表現をします。周期の始めも、受精した瞬間から始まるなど難しいことが多いですよね。ここでは、分かりにくい妊娠周期の数え方、計算方法を分かりやすく説明していきます。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠周期をもっと分かりやすく
  2. 周期の始めは妊娠した瞬間から?妊娠の定義は?
  3. 妊娠周期の数え方
  4. 妊娠周期を計算する為のカレンダー
  5. 妊娠周期ごとの胎児と母体の状態
  6. 妊娠周期の数え方まとめ
  7. 予定どおりに行かないことが普通

妊娠周期をもっと分かりやすく

妊娠期間を「何となく10ヶ月くらい?」というふんわりした意識でとらえている方は多いと思います。

しかし実際には週と日で細かくカテゴリ分けされ、その時期によって体内環境が大きく変わってきます。母体を赤ちゃんが健康に過ごす為には、妊娠周期を意識した生活が大変重要なポイントとなるので、出来るだけ分かりやすく要点を押さえながら、ご紹介していきます。

周期の始めは妊娠した瞬間から?妊娠の定義は?

一言で妊娠といっても、一体いつが始まりで、その定義をはっきりと把握している方は多くありません。経験をしたことがない方であれば、受精→出産のみのイメージが強いのではないでしょうか?妊娠期間には周期があり週数が存在します。

期間や週数ごとに女性の体は大きく変化し、それに伴って赤ちゃんの状態もどんどん変化していくので、先ずは妊娠期間の最初がいつなのかを正しく認識することが必要です。その為に、受精から妊娠に至るまでの経緯を紹介していきます。

妊娠に至るまでのプロセス

妊娠は、子宮内部で卵巣から卵管へ卵子が排卵されてから受精し、受精卵として子宮内に着床するという工程を経て妊娠へと至ります。受精そのものが妊娠と理解している方が多いですが、厳密には着床した瞬間を妊娠したと定義します。

着床は、胚盤胞となった受精卵が子宮内膜に根付いた事を指します。胚盤胞はこのような状態から、血液や栄養を母体から貰って胎児へと成長していきます。この事から周期の始まりは、着床した瞬間と思いがちですが、通常の数の数え方とは違い0を最初とするので着床する前からカウントされることになります。(※1)

周期の始まりは、一番最後に生理になった日、つまり最終月経の初日を0として計算するので、生理の初日を把握していないと妊娠までの周期の数え方を把握することが出来ません。

カズヤ先生

産婦人科医

すなわち実は妊娠週数の正確な数え方で言えば、妊娠2週0日までは、実際には妊娠が成立していないのです。 ちょっとややこしいですね!

(生理周期や排卵周期については以下の記事を参考にしてみてください)

排卵とは?症状はある?排卵と妊娠の関係性・仕組みについて知ろう!
排卵日はいつかわかる?生理周期と排卵日の関係や計算方法について

妊娠周期の数え方

妊娠周期は母体と赤ちゃんにとって非常に重要なポイントになります。周期による体の変化や出産に至るまでの経緯を知ることで、心構えができますし、赤ちゃんの成長と周期を見合わせることもできます。最終月経の初日を妊娠周期の始まりとする説明をしましたが、ここからどのような数え方をしてくのかを、ご紹介します。

妊娠期間における妊娠の週数