妊娠周期の数え方、計算方法は?カレンダーや表でわかりやすく!

【医師監修】妊娠周期の数え方は通常の暦とは異なり、何週何日といった独特な表現をします。周期の始めも、受精した瞬間から始まるなど難しいことが多いですよね。ここでは、分かりにくい妊娠周期の数え方、計算方法を分かりやすく説明していきます。

( 2ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 妊娠周期をもっと分かりやすく
  2. 周期の始めは妊娠した瞬間から?妊娠の定義は?
  3. 妊娠周期の数え方
  4. 妊娠周期を計算する為のカレンダー
  5. 妊娠周期ごとの胎児と母体の状態
  6. 妊娠周期の数え方まとめ
  7. 予定どおりに行かないことが普通

妊娠週数は在胎週数とも呼ばれ、その名の通り赤ちゃんが体内にいる期間を週の数で表したものです。一番最後の生理初日を0週0日として計算しますが、着床して次の生理がこないことで発覚することが多い為、実際には後から逆算することが殆どです。

女性の性周期は平均して28日と言われているので、一般的な妊娠期間は40週の280日とされています。但し、性周期が不定の場合は、実際の妊娠期間とのずれが生じる為、赤ちゃんの大きさから妊娠周期を推測されることもあります。

性周期が不定期な場合の妊娠週数の数え方

性周期が28日の方は、通常通り最終月経日の初日を妊娠0週0日として妊娠週数を計算すればOKですが、性周期が異なる方もしくは不定期な方は妊娠周期の数え方が違ってきます。例えば性周期が35日の場合、最終月経日の初日プラス7日を妊娠0週0日として計算します。

排卵日は性周期28日であれば14日となるので排卵日=妊娠2週0日として妊娠周期が計算されますが35日周期の場合は21日が妊娠2週0日として計算していきます。周期が一定でない場合は、プラス何日という数え方で妊娠周期の計算が出来ないので、低温期から高温期へ移行した日を排卵日=妊娠2週0日として妊娠週数を計算していきます。

カズヤ先生

産婦人科医

月経周期が不規則の方であれば、排卵日もそれによりずれることも多いです。 そうなるとより正確に妊娠週数を測定するためには、基礎体温の計測から排卵日を推定することがあります。 また、この日に妊娠した!というピンポイントの性行為の日がわかるなら、より正確に妊娠週数を計測できることになります。

妊娠発覚は妊娠4週0日から

着床した瞬間を妊娠と定義しますが、それが明るみになるのは妊娠4週0日以降なので、もう少し後になります。妊娠検査薬は着床することで分泌されるホルモンが尿に混ざり、陽性反応を示すようになるので、着床した瞬間には反応を示しません。なので妊娠0週0日がいつか?というのは妊娠4週0日以降の陽性反応をもって逆算されることになります。

(着床の時期や症状については以下の記事を参考にしてみてください)

着床時期はいつ?症状はある?着床後の体調変化とは?
着床時期はいつから?症状はでる?受精後の体調変化とは?

妊娠周期を計算する為のカレンダー

正しい妊娠周期を計算する為にカレンダーや表で管理していく事が大事です。通常の暦とは計算方法が違うので表を作るかカレンダーに妊娠週数を記載しながら管理していきます。ここでは妊娠週数と、その時期における胎児と母体の状態を紹介します。

周期カレンダーは1日からではなく0日から

妊娠周期の数え方は通常のカレンダーとは違い、0日を最初として計算していきます。0日〜6日を妊娠0週0日〜妊娠0週6日とし、7日〜13日を妊娠1週0日〜妊娠1週6日といった具合に表します。この計算で進めると、妊娠0週0日〜妊娠3週6日が妊娠1ヶ月、妊娠4週0日〜妊娠7週6日が妊娠2ヶ月となり、最終的に妊娠40週0日が出産予定日に該当してきます。

但し、これはあくまで性周期28日の場合で、且つ胎児の成長がカレンダーどおりに進んだ場合になるので、実際には前後する事も多いです。なので、カレンダー上の出産予定日になってもお産が始まらないからと言って慌てる必要はありません。