妊娠検査薬は陰性だったけど妊娠！陰性から陽性に変わることもある？

前述のとおり早期妊娠検査薬使用すると、妊娠の判定結果が前日陰性だった人が翌日陽性に変わる可能性があります。その仕組みを詳しくご説明しますね。

早期妊娠検査薬は、一般の妊娠検査薬よりも低い基準値で反応する妊娠検査薬となります。病院で使用されている妊娠検査薬と同じレベルです。そのため、妊娠初期の少ないhCGホルモンにも反応することができるのです。一般の妊娠検査薬ではまだ反応しない人でも、妊娠4週目（生理予定日週）を迎えていると陽性反応となります。

日本では、チェックワンファストという商品が早期妊娠検査薬です。2009年に施行された薬事法の改定で医療用体外診断用薬品とされているため、薬剤師からの対面販売でのみ購入が可能。そのため、取り扱いが少ないのが事実です。

ネットにはチェックワンファストの取扱店一覧があります。事前にチェックし、可能なら問合せをしてから販売店へ買いに行く方が確実ですよ。また、ネット通販では、海外製の早期妊娠検査薬を購入することができます。

(早期妊娠検査薬については以下の記事も参考にしてみてください)

フライング検査で陽性だったり、陽性の線が薄かった場合、病院に行く前に再検査をしてみる方もいるかと思います。その時、検査結果が陰性に変わってしまっていたということもありますが、その原因はなんなのでしょうか？

妊娠検査薬が陽性から陰性に変わってしまった場合、一つは化学流産が考えられます。これは受精卵が一旦は着床し「妊娠」の状態となりhCGホルモンの分泌が始まったけれど、受精卵の染色体異常など何らかの理由で妊娠の継続ができなかった場合に起こることです。この場合、出血が始まり受精卵は体外に排出されていきます。

吐き気などのつわり症状が出る前がほとんどで出血も生理の症状とほぼ同じため、妊娠検査をしていない人は、生理が遅れてきたぐらいの印象です。しかし、陽性反応が出ていると知っている場合や、腹痛を伴う出血があった場合は、すぐに産婦人科を受診しましょう。

次に考えられることは、不妊治療やホルモン異常などの病気で治療を受けている場合です。治療の一環で、hCGホルモンを補てんすることがあります。その場合、投与後7～10日ほどは投与されたhCGホルモンの値が高くなっており、妊娠検査薬に反応してしまい陽性となることがあるでしょう。

妊娠検査薬が陽性から陰性に変わってしまったのに生理がこない、という場合は早めに受診をするようにしましょう。一度陽性が出ていれば、いったんは妊娠をしています。ですが、陽性から陰性にかわってしまった場合、流産の兆候でhCGホルモンが減少している状態で、まだ妊娠は継続している状態にあるということになるのです。

すでに吐き気などつわりの症状を感じている人は急に症状が軽くなることもあります。この場合、病院での適切な処置が必要となりますので産婦人科を受診してください。