妊娠検査薬は陰性だったけど妊娠!陰性から陽性に変わることもある?

【医師監修】吐き気やつわりの症状があるのに、妊娠検査薬は陰性…。妊娠検査薬の結果が陰性から陽性に変わることはあるのでしょうか?陰性から翌日陽性になる可能性は?妊娠しているのに妊娠検査薬が反応しない人や、陰性だった人が妊娠していた場合の原因や症状などをご紹介します。

Commentator
|
専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 妊娠検査薬が陰性でがっかり…から一転!翌日陽性に変わることもある
  2. 妊娠検査薬は陰性から陽性に変わることもあるの?
  3. 妊娠検査薬は陰性だったのに妊娠していることはあるの?
  4. 妊娠検査薬が陰性から陽性に変わる原因
  5. 妊娠検査薬が陰性だったのに生理がこない場合
  6. 早期妊娠検査薬を使って、陰性から陽性に変わる可能性
  7. 妊娠検査薬が陽性から陰性になることもあるの?
  8. 妊娠検査薬が陽性になったら早めに受診しましょう

妊娠検査薬が陰性でがっかり…から一転!翌日陽性に変わることもある

妊娠を望んでいる方にとって、妊娠検査薬の結果はドキドキの瞬間ですよね。生理予定日に生理がこない、吐き気などつわりのような症状も感じ始めている。期待して妊娠検査薬を使ってみても陰性の結果でがっかり…。という経験もあるのではないでしょうか。しかし、実は妊娠検査薬が翌日陽性になることもあるのです。

妊娠検査薬は陰性から陽性に変わることもあるの?

妊娠検査薬が、陰性から陽性に変わるのはなぜでしょうか。それはhCGホルモンというホルモンが妊娠検査薬の結果を左右するからです。それでは妊娠検査薬が反応する理由や翌日陽性に変わった理由を詳しくご説明します。

妊娠検査薬が反応する理由

妊娠検査薬は、受精卵の一部から分泌されるhCGホルモンというホルモンに反応して結果が出ます。hCGホルモンは妊娠すると日増しに分泌量が増えるため、一定の数値まで上昇したときに陽性に反応するものです。市販されている妊娠検査薬の反応レベルは早ければ妊娠4週目ごろのhCGホルモン量に反応できるようになっています。

妊娠週数の数え方は最終月経開始日を0週目と考えるため、妊娠4週目は生理予定日週となります。そのため、この週に検査をしてもまだ反応しない人の方が多いです。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/606789749781047897/

早ければ妊娠4週目から反応する妊娠検査薬ですが、この時期は一般的にフライング検査といわれている週になります。正確に判定するためにはhCGホルモンがしっかりと分泌されている妊娠5週目(生理予定日1週間後)に検査することが望ましいです。(※1)

(フライング検査については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠検査薬の反応はいつから?フライング検査の確実な方法もご紹介!

妊娠検査薬が陰性だった翌日陽性に変わった!

「生理開始予定日のきっちり1週間後に妊娠検査薬を使ったのに反応しなかった」という人も、翌日陽性に変わることがあります。これはhCGホルモンの値が前日は反応レベルまで上昇していなかったり、尿の量が少なかったためうまく反応しなかったりと原因は様々です。

また、規定の計測時間に陰性反応だった妊娠検査薬が翌日陽性に変わっていることもあります。これは、hCGホルモンの分泌量が少なく反応が遅れた場合もありますが、ほとんどが蒸発線であり、陽性のラインであっても陰性のものです。正しい計測時間の妊娠検査薬の結果以外はきちんと再検査で確かめるようにしてください。

(妊娠兆候や基礎体温については以下の記事も参考にしてみてください)

高温期の体温が下がる理由とは?妊娠兆候?インプランテーションディップって?

妊娠検査薬は陰性だったのに妊娠していることはあるの?

2週間以上生理が遅れているのに妊娠検査薬は陰性…。吐き気や倦怠感、微熱などつわりだと思われる兆候があるのに妊娠検査薬に反応しない人が妊娠していることはあるのでしょうか。

妊娠検査薬に反応しない人はいる?