妊娠検査薬は陰性だったけど妊娠！陰性から陽性に変わることもある？

受精卵が着床すると分泌が始まるhCGホルモンですが、体調や環境によって、ホルモンの分泌量の増え方も左右されます。排卵日の計算通りに排卵して妊娠していても、hCGホルモンの分泌量の増え方が遅い人もいます。生理予定日1週間後では、まだ反応しない人でも、日にちが経過して陽性反応に変化していく場合もありますよ。

陽性反応より先に吐き気などのつわり症状が先に始まる人もいるでしょう。排卵後から体調不良が続く場合は、hCGホルモンの増加が検査薬の判定レベルまで達していないために、陰性となっている可能性も。再検査してみましょう。妊娠検査薬の結果がはっきりするまで、風邪と間違えて薬を服用しないように気をつけてくださいね。

子宮外妊娠など異常妊娠の場合、hCGホルモンの分泌量が増えにくい場合があるため、検査可能時期に反応しないことも。しかし子宮外であっても受精卵が着床した場合、hCGホルモンは分泌され始め徐々に増加していくので陰性から陽性へ変わります。吐き気や胸の張り、倦怠感などのつわりの症状を感じることも。

子宮外妊娠の場合は病気など他に妊娠継続が難しい理由がなくても残念ながら妊娠の継続はできません。子宮外妊娠は放置してしまうと深刻な症状となります。陽性反応が出ており出血や激しい腹痛を感じる場合は、すぐに産婦人科を受診してください。

では妊娠検査薬の使用可能期間に使用して陰性だったのに生理がこない場合は病院を受診するなど対応が必要なのでしょうか。また、他の病気の可能性などがあるのでしょうか。

妊娠検査薬が陰性なのに生理がこない場合、5日～7日に間をあけて再度使用してみてください。排卵日がずれていたりhCGホルモンが判定基準まで上昇しておらず陰性だった可能性があります。この場合、1週間ほど時間をおけばホルモン値が判定値まで上昇しているはずなので陰性から陽性に変わることがあるでしょう。

またこの頃になるとつわりの症状が始まる人も。吐き気や微熱など風邪の症状と似ているので、再検査するまでは風邪薬を飲まないようにしましょう。再検査の結果が陰性なのに生理がこないときは、病院を受診した方が安心です。

早い人は、着床後すぐにホルモンの変化で体調が悪くなり、吐き気などを感じる人もいます。つわりの症状なのか一刻も早く確かめたい場合は、早期妊娠検査薬を使用してみるという手段も。早期妊娠検査薬は、hCGホルモンの反応基準が低いため、一般の妊娠検査薬より早く判定を行うことが可能です。

妊娠検査薬が陰性なのに生理がこない場合、病気の可能性もあります。ここでいう病気とは、無排卵やホルモン異常などといった病気や生殖器の病気のことです。これらの病気は放置しておくと、将来不妊の原因にもなります。生理予定日から2週間以上経っても生理がこない場合は、放置せずに病気を疑って産婦人科に相談するようにしましょう。

また、妊娠を意識するあまりに想像妊娠をしてしまっている場合もあります。想像妊娠では、生理が遅れ、吐き気や微熱、倦怠感などつわりの症状が始まる人も。しかし、実際に妊娠はしていないため、妊娠検査薬に反応することはありません。難しいことですが、気持ちをリラックスさせましょう。

(生理がこない場合については以下の記事も参考にしてみてください)