【雅】を使った名前（男の子・女の子別）｜ 漢字の意味・字画数&名付けの注意点も！

『雅』という漢字からどんな雰囲気をイメージしますか？きっと「華やか」「日本的」もしくは「勇ましい」「強そう」などではないでしょうか。特に最近では男女ともに人気の漢字です。『雅』がつく名前の芸能人も多いですよね。

赤ちゃんの名付けに人気の『雅』、どうやって使うのがいいのでしょうか？ここではたくさんの名前の例を挙げながら、漢字の意味や読み方、字画数も合わせて詳しくご紹介します！

『雅』には「上品で優美なさま・みやび」「気高さ」「あでやかさ・美しいさま」という意味があります。女の子の名前に使うときはこの意味のことが多いです。気品のある美しい女性に育ってほしい、という願いが込められているのですね。

また、「正しい・良い」という意味もあります。気高く、正しく、美しく…凛とした大和なでしこ・日本男子の姿が浮かびます。こういったイメージから『雅』という漢字には日本的なものを感じる人が多いようです。

赤ちゃんの名付けでは「が」「まさ」「みやび」という読むことが多い『雅』。読み方の多い漢字で、「あ」「ただ」「つね」「なり」「もと」「よし」などとも読みます。どれも名付けに使いやすい読み方ですよね。

『雅』の一字で名付けると「みやび」と読むのが主流です。男の子に使う場合「ただし」「ひとし」「まさし」「まさる」という読むこともできます。

『雅』の漢字の由来は、意外なことにカラスから来ています。鳥を表す「隹（ふるとり）」と、カラスの鳴き声を表す「牙（ガ）」を組み合わせた漢字です。

では、なぜあの真っ黒なカラスが「上品でみやびなさま」を表すのでしょうか？それには中国で最も古い詩集『詩経』が関わっています。『詩経』では貴族の宴で詠まれた詩を「大雅（たいが）」「小雅（しょうが）」と呼び、その「が」の音に「雅」を当てたのが始まりです。貴族の宴で詠まれた詩だなんて、考えただけで優美で華やかな様子が伝わってきますね。

カラスが由来、というと『雅』の字を赤ちゃんの名前に使うのにためらう人もいるかもしれません。ですが、日本の『古事記』には「ヤタガラス」という神の遣いが登場しますし、北米先住民の創世神話では世界の始まりに関わる大切な鳥です。神話などを調べてみると漢字の意味に深みが加わり、名付けの役に立つかもしれません。

『雅』は字画数が13画の漢字です。

「まさ」と読む漢字はほかに「正・政・昌・勝・優」などがあります。また、「が」には「牙・河・芽・我・駕」などの漢字があるので、こちらも参考にしてみてくださいね。

最近、『雅』を「マサ」ではなく「ガ」「カ」として使う名前が増えてきています。男の子では「大雅（たいが・だいが）」が2006年から2017年までずっと名前ランキング100位以内に入っているんです。

一方、女の子では「カ」と読んで名前に取り入れることが増えてきました。もちろん「みやび」も根強い人気で、2015年の名前ランキングでは47位に入っています。

「マサ」か「ガ・カ」か、読み方で名前の雰囲気が変わってきます。先ほどの「大雅」だと「ひろまさ」と読むこともできますよね。語感にこだわるのも名付けのヒントになりそうです。