コストコの水が水道水!?値段や安全性は?一発で源水と見分ける方法は?

コストコの飲料水「カークランドシグネチャー」の「purified water」が実は水道水だとわかり、物議をかもしたのは数年前のこと。ではそれが事実だとして、水道水であるコストコ水はやっぱりNG?コストコ水の原料・添加物・危険性など、噂の真偽を徹底調査します。

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Contents
目次
  1. コストコ水は水道水?
  2. コストコ水・種類とお値段
  3. 水道水が原料のコストコ水はボトルウォーター
  4. コストコ水は硬水?軟水?
  5. 水道水であるコストコ水はNG?
  6. コストコ水・purified waterは安全?
  7. コストコ水・おすすめはどれ?

飲料水はその性質から次のように4つの種類に分類されます。
ナチュラルウォーター…特定の水源から採取された水を原水とし、沈殿・濾過・加熱以外の処理をしていない水。
最近はウォーターサーバーとセットで提供される商品が増えています。

ナチュラルミネラルウォーター…ナチュラルウォーターのうち、地下に浸透する間に塩化カルシウムや炭酸水素マグネシウムなどが溶け込んだ水。
「Contrex ミネラルウォーター」「伊藤園 磨かれて、澄みきった日本の水」がこれに分類されます。

ミネラルウォーター…ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、ミネラルその他の成分調整や、いくつかの原水との混合などを行った水。
人気のコストコ水のひとつ「ロクサーヌ SPRING WATER」がこれに分類されます。

ボトルウォーター…ナチュラルウォーター・ナチュラルミネラルウォーター・ミネラルウォーター以外の水。
「purified water」は水道水を原料にしているためボトルウォーターに分類されます。

コストコ水は硬水?軟水?

さて、4種類のコストコ水の紹介の中に「硬度」という数値があります。これは水1000ml中に溶けている塩化カルシウムと水酸化マグネシウムの量を表した数値のこと。日本では120mg/Lを境にそれ以上を「硬水」それ以下を「軟水」と規定しています。4種類のコストコ水の中では「Contrex ミネラルウォーター」が硬水、他は軟水に分類されます。

日本では、水道水や天然水が軟水である地域が多く(日本の水道水の硬度は50~60mg/L)逆にアメリカでは比較的硬水である地域が多くなっています。軟水は和食やお茶に適している一方、硬水は洋風の煮込み料理におすすめの水です。日本人にとって硬度の高い水は、お肌やお腹に合わないなどの問題があるため注意が必要です。

水道水であるコストコ水はNG?

「人気のコストコ水カークランドネイチャーのpurified waterは水道水を原料にしている」この事実が口コミで広まるにつれ、あらためて水道水の味や安全性が問題視されました。それでは本当に水道水の安全性には問題があるのか? この疑問について考えてみましょう。

水道水が飲まれない理由

日本の水道水は塩素を使って殺菌処理を行ないます。これが日本人の水道水に対して抱く悪いイメージに影響しています。事実、水に含まれる有機物と塩素が反応して有害物質「トリハロメタン」が生成されることもわかっています。しかしながら、日本の水道水の安全基準は大変厳格なため、一般的には水道水を一生飲み続けても健康被害の心配は無いとされています。

水道水の安全性・日米比較