妊婦さんの便秘薬!市販品、漢方どれがOK・NG?病院処方のマグミットは?
【医師監修】妊婦さんであればほとんどの方が経験しているのが便秘です。もともと便秘症の方でも妊娠するといつも使っていた薬が使えなくなったりして、つらい思いをしている方もいますよね。今回は妊婦さんの便秘の原因や使用可能な薬についてご紹介します。
代表的な大腸刺激性の下剤薬がラキソベン液です。クセになりづらく長期的に使用可能で、妊婦さんや子供、老人などに処方されています。液体状のものやドライシロップがあります。
ラキソベン液はピコスルファートナトリウムが大腸で溶け出し、腸液を少し刺激し便意を引き起こす下剤薬です。だいたい服用してから7~12時間後には便意が感じられます。ただし服用量を多めにすると、軽い腹痛や胃腸の調子が悪くなるので要注意です。処方された量をしっかり守りましょう。
増田 陽子
内科医
また稀に気持ち悪くなる人もいますので、そのような場合には使用を中止しましょう。
妊婦さんは市販の便秘薬の使用はOK?NG?

それでは座薬や浣腸、漢方、市販の便秘薬の使用は可能なのでしょうか。市販の便秘薬の中には、刺激性の高く即効性のものが多く含まれています。刺激性の高い下剤薬だとクセになりやすく、大量に服用すると子宮収縮が起こり、流早産の危険が高くなるため要注意です。服用するには産婦人科医にマグミットなどを処方してもらうのが一番安全だといえます。
ただ病院になかなか行けないなどの事情がある方は、市販薬に頼らざるを得ない現状もあります。下記では代表的な下剤薬を紹介し、妊婦さんが使用できるかどうかをご紹介します。
座薬
座薬は肛門から直接液を注入して便意を感じさせる薬ですが、抵抗のある方も多いのではないでしょうか。ただ座薬は市販の便秘薬に比べると副作用が少なく即効性がありよく効きます。刺激性のものではないので子宮に負担をかけることもなく、病院で処方されることもあります。
薬局で座薬タイプを購入することも可能です。市販薬のなかでは「新レシカルボン坐剤」が妊婦さんでも使用可能とされています。
増田 陽子
内科医
写真のボルタレン座薬は便秘薬ではなく、解熱鎮痛剤です。間違えて使用しないで下さいね。
浣腸
イチヂク浣腸など一般的に有名な浣腸です。しかし、腸を刺激して便意を促すタイプなので、子宮収縮を起こしての早流産の可能性を高めてしまう可能性があり大変危険です。効果も高く即効性があるのは確かですが、妊婦さんの服用は避けておいた方が良い薬の一つです。使用したい場合は、必ず医師や薬剤師に相談して服用してください。
下剤
一般的な下剤で有名なコーラックやスルーラックですが、刺激が強めなので妊婦さんは控えたほうが良いと記述があります。アントラキノンやアロエ、センナなどの主成分が入っている下剤薬は、刺激性なので即効性が高い分、内臓系統への負担が高く、子宮収縮を起こし早流産のリスクが高くなります。
服用する場合は、産婦人科医や薬剤師と相談の上、服用してください。
市販の下剤の中でも塩類下剤系の3Aマグネシアなどは、酸化マグネシアなどは妊娠中でも服用が可能とされています。
病院で処方されるマグミットと同じ主成分なので安全に服用することができます。酸化マグネシウムにより便内の水分を増やし、緩やかな形で便意を感じられる薬です。緩やかな効き目から、服用量の半分のみ体内で吸収されるので、母体や胎児には影響が少ない下剤薬だといえます。
漢方
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