妊娠中の食事バランスガイド!摂取制限や食べてはいけない物は?
【医師監修】妊娠中のお母さんの健康と赤ちゃんのすこやかな発達のため、食事はとても大切です。妊婦さんの食事は「何を」「どれだけ」食べたらよいのでしょうか。さまざまな食材を組み合わせたメニューにして、妊娠中に必要な栄養素をしっかりとりましょう。おすすめレシピもご紹介します。
リエ先生
産婦人科医
つわりの時期は人によっては食べられるものも少なく、栄養バランスを気にされる方も多いです。しかし、この時期は赤ちゃんはまだほとんど栄養を必要とせず、お母さんの皮下脂肪を栄養源としています。食べられるものを食べ、葉酸等はサプリメントで補いましょう。
(妊娠中にとりたい葉酸については以下の記事も参考にしてみてください)
貧血予防のための食事
妊娠すると、お腹の赤ちゃんに栄養を届けるために母体の血液量は増えていきます。しかし、赤血球はそれほど増えるわけではありません。そのため、赤血球濃度が薄くなって、貧血になりやすい妊婦さんも多いです。貧血を防ぐために、食事から鉄分をとっていきましょう。
食事でバランスよく鉄分を摂取するには?
貧血を防ぐには、毎日栄養バランスがとれた食事をとりましょう。鉄を多く含む食品といえばレバーですが、食べる場合は量を制限することが必要です、レバーにはビタミンAも多く含まれています。ビタミンAを過剰に摂取すると、赤ちゃんに先天性異常が起こる可能性があるという報告があるので、気をつけましょう。
鉄分は魚介類にも多く含まれます。良質なタンパク質であるとともに、DHAやEPAといった栄養素もとれます。また、鉄の吸収を妨げるものを一緒に食べたりしないことも大切です。タンニンを含むお茶やコーヒーは、食後しばらくしてから飲むなど工夫してみましょう。
鉄分の吸収率を高めよう
鉄分の吸収率が高いヘム鉄が多く含まれているのが、赤身の肉や魚などです。メニューの中に上手に取り入れるようにしましょう。鉄分の吸収率を高めるたんぱく質やビタミンCが含まれる食品をとることも大切です。ビタミンCは血液を作るサポートをする栄養素なので、積極的にとりたいですね。
妊娠中、食べてはいけない物って?
食べてはいけない物ってあるの?
妊娠中は免疫基能が低下しているので、食中毒など食べ物が原因の病気にかかりやすくなります。食中毒を起こすと下痢や嘔吐の症状がるので、どうしても食べたいときは、過熱を十分にして少量しか食べないようにしましょう。生肉には寄生虫であるトキソプラズマ原虫が付着している可能性があります。生卵も含めて、食べるときは十分加熱して食中毒を防ぎましょう。
妊娠中の食べてはいけないもの
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