妊娠検査薬は陰性だったのに生理がこない!理由は?妊娠の可能性も?

【医師監修】生理がこないと、妊娠かも!と期待しますよね。期待したのに検査薬は陰性でがっかり、なのに生理がこないまま…そんな人もいるのではないでしょうか。検査薬が陰性でも妊娠している事もあれば、思わぬ病気が潜んでいる場合もあります。今回はその原因を詳しくご紹介していきます。

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専門家監修
島袋史
ゆいクリニック(沖縄市)院長。琉球大学医学部卒業。「生まれてからもずっと結ばれていたい」という母と子の想いに応えることが出来るような、祝福に満ちた場を創りたいという想いの下、・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠検査薬は陰性なのに生理がこない!
  2. 妊娠検査薬は陰性なのに生理がこない原因は?
  3. 陰性でも妊娠している可能性は?
  4. 妊娠検査薬は陰性だったのに妊娠していた
  5. 陰性でも生理がこないのは病気が潜んでいる!?
  6. 陰性でも生理がこない時の対処法
  7. 妊娠検査薬について
  8. 生理が2ヶ月以上こない場合は病院で相談を!

妊娠検査薬が陽性に反応しない人の中には、その後2ヶ月も3ヶ月も生理がこない人がまれにいます。生理がこない=妊娠と考えがちですが、妊娠ではなく思わぬ病気が隠れていることもあるのです。

多のう胞性卵巣症候群

多のう胞性卵巣症候群は、男性ホルモン濃度が高くなることでひき起こされ排卵を妨げる病気です。卵巣にのう胞が沢山できてしまうことから名づけられました(※3)。排卵検査薬をしても反応しない人はこの病気かもしれません。基礎体温のグラフが高温期と低温期に分かれておらず、平坦なグラフになるのなら排卵がおきていない可能性があります。

早発卵巣不全

閉経は平均50歳前後で訪れますが、20代や30代で閉経してしまうことを早発卵巣不全(別名早期閉経)と言います(※4)。生理が2ヶ月、3ヶ月来なかったり排卵検査薬を何度試しても反応しない人は可能性がないとは言い切れません。卵巣の機能が著しく低下し自然には回復しないので、治療が必要です。妊娠を希望する人は早めに婦人科を受診してください。

妊娠検査薬が陰性でも生理がこない場合は病気も疑いましょう

生理がこないまま放っておくと、不妊だけではなく重大な病気につながる可能性があります。女性ホルモンの機能低下は血管や骨、筋肉といった身体全体にも影響をあたえ、卵巣がんや骨粗しょう症、動脈硬化などのリスクが高まるのです。そのうち来るだろうと安易には考えず、病気の可能性もあると考え早急に受診しましょう。

(生理不順については以下の記事も参考にしてみてください)

生理不順とは?症状・原因をタイプ別に解説!対処法や体験談も

陰性でも生理がこない時の対処法

妊娠していないのに生理が2ヶ月も3ヶ月もこない時、まずは自分でできる対処法を試してみましょう。生理の乱れは女性ホルモンの乱れです。体調や生活リズムを見直すことで改善されるかもしれません。

生理がこない場合は再度妊娠検査薬で検査を

妊娠検査薬の使用時期を誤った場合は、陰性でも妊娠している可能性があります。基礎体温の高温期がずっと続いていたり、吐き気などのつわりに似た症状が現れてきたら再度妊娠検査薬を試してみましょう。2度目の妊娠検査薬で陽性反応が出た、病院に行ったら2ヶ月と言われた、なんて人もいるのです。

食生活を見直す

毎日バランスの取れた食事をするように心がけましょう。忙しく疲れていたりするとつい食事も手を抜いて、レトルトやスーパーのお惣菜で済ませがちになりますが、栄養不足は生理不順の原因のひとつ。大豆製品や海藻類、根菜は生理不順に効果的と言われています。毎日ではなくても意識的に食事に取り入れ、きちんと朝昼晩3食食べるようにしましょう。

ストレスを溜めない生活を