妊娠検査薬は陰性だったのに生理がこない!理由は?妊娠の可能性も?

【医師監修】生理がこないと、妊娠かも!と期待しますよね。期待したのに検査薬は陰性でがっかり、なのに生理がこないまま…そんな人もいるのではないでしょうか。検査薬が陰性でも妊娠している事もあれば、思わぬ病気が潜んでいる場合もあります。今回はその原因を詳しくご紹介していきます。

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専門家監修
島袋史
ゆいクリニック(沖縄市)院長。琉球大学医学部卒業。「生まれてからもずっと結ばれていたい」という母と子の想いに応えることが出来るような、祝福に満ちた場を創りたいという想いの下、・・・
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目次
  1. 妊娠検査薬は陰性なのに生理がこない!
  2. 妊娠検査薬は陰性なのに生理がこない原因は?
  3. 陰性でも妊娠している可能性は?
  4. 妊娠検査薬は陰性だったのに妊娠していた
  5. 陰性でも生理がこないのは病気が潜んでいる!?
  6. 陰性でも生理がこない時の対処法
  7. 妊娠検査薬について
  8. 生理が2ヶ月以上こない場合は病院で相談を!

妊娠検査薬は陰性なのに生理がこない!

妊娠しているかどうかを簡単に判定できる妊娠検査薬。妊娠を希望している方なら誰もが使用した経験があるでしょう。妊娠希望なのに陽性が出ないと落ち込んでしまったり何度も試したりする人も。中には陰性だったのに妊娠していたという人もいるようです。今回は、妊娠検査薬が陰性だったのに生理がこない原因とその対処法についてご紹介します。

妊娠検査薬は陰性なのに生理がこない原因は?

妊娠検査薬で陽性に反応しない人でも生理がこなかったら「もしかして本当は妊娠してるのでは?」と期待してしまいますよね。高温期が続いたり吐き気などつわりのような症状がでるとなおさらです。吐き気や高温期が続くことを体調不良と捉え、なにか病気にかかっているのかも?と不安に思う方もいるでしょう。

女性の身体はとても敏感で些細なことで生理が止まったり遅れたりします。吐き気や腹痛など体調の変化もよくありますよね。生理が来ない原因を具体的に見ていきましょう。

生理不順で生理がこない

生理不順とは、本来定期的にくるべき生理周期が乱れること。生活習慣の乱れや疲労やストレスが主な原因とされています。過剰なダイエットや運動も生理不順の一因です。生理不順になってしまうと経血量が極端に増えたり減ったり、生理の期間が短くなったり逆に長引いたりといった症状が表れます。

島袋史

産婦人科医

月経が3ヶ月以上来ない場合には婦人科で相談してみて下さい。

ストレスが原因で生理がこない

ストレスを溜めると頭痛や吐き気、不眠など心身に不調を感じる人も多いでしょう。生理も影響をうけやすく、2ヶ月もこないなど周期が乱れたりします。生理期間が極端に長くなったり、2日くらいで終わってしまったり。それに伴って経血量も変わってきますね。

仕事や家庭のストレスだけでなく、偏った食生活や無理なダイエットも知らぬうちにストレスへとつながります。心当たりのある人は、まずは自分の生活習慣を見直してみると良いかもしれません。

ホルモンバランスの変化で生理がこない

女性の体調は女性ホルモンによって大きく左右されます。「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンが卵巣から分泌され、生理周期を管理しているのです。この2種類のホルモンが正常に分泌されていないとホルモンバランスが乱れ、体調不良につながります。

ホルモンバランスが乱れる原因はストレスや生活習慣の乱れ、加齢や卵巣の病気も大きく影響してきます。ホルモンバランスが乱れると、生理が2ヶ月以上こない、頭痛や吐き気が慢性的にある、などさまざまな症状をひき起こすのです。

島袋史

産婦人科医

3ヶ月以上月経が無い場合には婦人科を受診して相談しましょう。

更年期による症状で生理がこない

女性ホルモンの分泌が減り生理が終わることを閉経といいます。閉経をはさんだ10年間が更年期と呼ばれ、平均は45歳~55歳の期間(※1)。今は若年性更年期障害といって若い20代から30代の女性にも更年期の症状が見られるようになってきています。

仕事や生活においての疲労やストレスが原因でホルモンバランスが崩れ始め、手足の冷え、吐き気、目眩、頭痛、のぼせ、情緒不安定、基礎体温の乱れ(低温期・高温期がはっきりしないなど)といった更年期特有の症状が表れるのが特徴です。

病院で若年性更年期障害と診断されると投薬治療で対処することもあります。現在では薬局で市販のお薬も販売されていますよね。しかし大切なのはお薬だけに頼らず、もっと根本的なところから治していくこと。生活習慣を見直し、ストレスを溜めないようにリラックスを心がけることも必要です。