陣痛の始まりには下痢も起こる?痛みの間隔の変化や前兆について解説
【医師監修】臨月を迎えるといよいよとなる赤ちゃんとの対面。そして、この時期最も気になるのが「陣痛の始まり」です。いつ、どのように訪れるのでしょう?下痢かと思ったら陣痛だったという経験をされた方も多くいます。今回は「陣痛の始まり」についてご紹介します。
段階的に狭まっていく陣痛の間隔
陣痛の間隔がみじかくなるのとともに規則的に感じるようになります。初産婦の場合、陣痛が10分もしくは1時間に6回以上、経産婦であれば陣痛が15分間隔で病院へ行きましょう。突然の痛みが続く場合は、なんらかの異常が起きている場合があります。すぐに病院で診察を受けましょう。
カズヤ先生
産婦人科医
初産婦であれば陣痛間隔が10分になれば産婦人科に連絡し受診で良いですが、経産婦さん、特に経産回数の多い妊婦さんは もう少し早めに連絡をしないと陣痛開始から分娩まであっという間に進行する場合がありますので、注意が必要です。
陣痛の始まりからの痛み方の変化
陣痛の痛みは、時間の経過とともに変化していきます。初めは不規則で耐えられる範囲の陣痛から規則的に下腹部を圧迫されるような下痢や重い生理痛に似た陣痛へと変化します。やがて姿勢を変えても変わらない長く続く陣痛へと変わっていきます。
痛みを感じる体の場所
陣痛の痛みは下腹部から始まり、背中から腰へあらわれます。赤ちゃんが産道を押す刺激が仙骨の神経とつながり腰痛となって感じられるのです。
また、妊娠後期には骨盤周辺の靭帯や筋肉を柔らかくするホルモンが多く分泌されるため、骨盤が不安定になり足の付け根や太ももが痛くなることも多いようです。出産直前には、痛みを感じる場所が膣口周辺へと広がっていきます。
陣痛とは?
子宮が胎児を外に押し出そうとして起こる収縮を、母体が痛みとして感じるのが「陣痛」です。通常は36週~42週の間に陣痛が始まり、体が出産に向けて準備を始めます。陣痛の痛みを感じることは、ホルモンの分泌を促し、子宮の収縮や産道が開いていくために大切なプロセスなのです。
陣痛の始まりに見られる代表的な「前兆」
陣痛の代表的な前兆といわれる症状も、個人差があるため、皆さんに同じように現れるとは限りません。また、前兆の順番も変わる場合も多いので、いろいろな陣痛の前兆を知っておくといざという時あわてないで対処できます。代表的な陣痛の前兆をご紹介します。
「おしるし」子宮口が開くことで起こる始まりのサイン
子宮口が少しずつ開き始めるのと収縮を始めることで「卵膜」がはがれ、少量の出血をします。子宮頸管から出た粘液と混ざって少し粘り気があるのが特徴です。個人差があり、量や色も、少量であったという人や月経くらい出たという人やピンク色、茶色、赤までさまざまです。
半分くらいの人はこなかったり気づかなかったりと必ず全ての人が体験するサインというわけではないようです。
「前駆陣痛」最初は気づかないことも多い出産の始まり
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