妊婦は牡蠣に注意!カキフライなど加熱したものは大丈夫?
【医師監修】牡蠣は栄養が豊富でおいしいですよね。しかし、食中毒の原因になることも少なくありません。妊婦さんは牡蠣を食べない方がいいとよく聞きますが、本当でしょうか。妊婦さんが牡蠣を食べてはいけない理由や、牡蠣を安心して食べられる方法を紹介します。
鍋物の具にするのもおすすめです。しっかり加熱することで牡蠣にあたる可能性を低くすることができます。牡蠣の濃厚でとろっとした食感や味わいは減ってしまいますが、妊婦さんには安心でおすすめな食べ方と言えるでしょう。
牡蠣のおいしさが凝縮「バター焼き」
焼いて加熱するメニューで人気があるのは何といってもバター焼きですよね。シンプルな調理法ですが、牡蠣の素材の風味を存分に楽しめるものです。ただし、中心までしっかり加熱されているか見た目で判断しづらいので、身を切って確認した方が良いでしょう。
妊婦さんが牡蠣を食べる時の注意点とは?
ここまでは、妊婦さんが牡蠣を食べても大丈夫な方法があるということをご説明してきました。ここからは、妊婦さんが牡蠣を食べる際の注意点をいくつかご紹介していきます。次にご紹介する3つの点に注意すれば、より安心して妊婦さんも牡蠣を食べられます。
必ず市販のものを食べる
牡蠣には食中毒の主な原因となるノロウイルスだけでなく、天然の毒である「貝毒」が含まれていることがあります。しかもノロウイルスなどと違い、加熱しても無毒化するものではありません。そのため、加熱してある牡蠣だからといって食中毒の危険度が低いとは言えないので要注意です。
貝毒を避けるにはどうすればよいのでしょうか?それは、魚屋さんやスーパーなどで販売されている牡蠣を買うということです。牡蠣をはじめとした市販の貝類は、貝毒の検査がきちんと行われた上でお店に並べられています。検査の結果貝毒が基準値を上回っていたものは市場には出回らないので、食卓へあげても安心です。
必ず十分に加熱する
前にご説明したように、生の状態で食べることは避けて中心まできちんと加熱調理したものを食べましょう。お腹の中の赤ちゃんへの影響と、母体への影響を考えるのが第一です。生牡蠣は出産後の楽しみにとっておきましょう。
外食時に加熱調理された牡蠣を食べる時には、牡蠣の中心部まで加熱されているかどうか確認してから口にすることも忘れないでくださいね。
増田 陽子
内科医
ノロウィルスやコレラ菌などの食中毒は、点滴などによる対処療法しかなく、特効薬はありません。ですので、生牡蠣だけは妊娠中は絶対に止めましょう。
食べすぎは禁物!
加熱調理してあるからといって、牡蠣を食べすぎないようにしましょう。「貝毒」は、食べる量が多くなるほどその危険性が高まります。貝毒の含有量は牡蠣それぞれで異なりますが、一般的に5個以上摂取すると下痢といった症状が引き起こされる可能性が高まります。妊婦さんの場合は念のため3個以内にしておくと良いでしょう。
増田 陽子
内科医
この他に、体調が優れない場合も止めておきましょう。
牡蠣はしっかり加熱すれば妊婦さんも大丈夫
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