妊婦が風邪をひいたら?治し方は?赤ちゃんに影響は?予防法も!

【医師監修】「妊婦が風邪をひいたらどうすればいいの?」と心配な人のために、妊婦が風邪をひかないための予防法などをご紹介します。風邪をひいたときにはどうやって治すのか、赤ちゃんにはどんな影響があるのか…なども解説していくので参考にして下さいね。

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専門家監修
増田 陽子
内科医 、救急医。平成22年St. Methew School of Medicine大学医学部卒業 、Larkin Hospital、J.N.F Hospitalにて勤務。日本医師資格に加え、・・・
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Contents
目次
  1. 妊婦は風邪をひきやすいの?
  2. 妊婦の風邪の治し方は?
  3. 妊婦は風邪薬を飲んでもいいの?
  4. 妊婦でも飲める市販の風邪薬は?
  5. 妊婦が飲めない市販の風邪薬は?
  6. 妊婦の風邪は病院に行くべき?
  7. 妊婦が風邪をひくと赤ちゃんに影響する?
  8. 妊娠初期の風邪は危険?
  9. 妊娠中に風邪をひかないための予防法は?
  10. 妊娠中は風邪をひかないための体作りを心がけよう

妊婦さんが気を付けなくてはならない薬の成分や、控えたほうがいい市販薬はどのようなものがあるのでしょうか?特に注意が必要な成分や風邪薬をみてみましょう。

妊婦は注意が必要な薬の成分は?

妊婦さんは禁忌とされている成分には以下のようなものがあります。
●「イブプロフェン」:解熱鎮痛作用で発熱や頭痛に効く
●「ロキソプロフェン」:抗炎症作用
●「アセチルサリチル酸」:鎮痛作用でのどや頭痛に効く

意外なところではのどや鼻水の症状を緩和する「ビタミンA」も禁忌です。これらの成分は、妊娠中の体にはリスクがあるとされています。

妊婦は控えたほうがいい市販の風邪薬

妊婦さんが服用を控えたほうがいい市販薬は、以下のようなものがあります。
●エスタックイブファインEX
●バファリンかぜEX
●ロキソニン

妊娠中はこれらの市販薬を服用する風邪の治し方は控えてください。12週以内に出産予定の妊婦さんの場合は、赤ちゃんへの影響を考えて服用しないように注意しましょう。

妊婦の風邪は病院に行くべき?

妊婦さんが風邪をひいたら病院へ行くべきか迷ってしまいますよね。さまざまな風邪の治し方を紹介しましたが、下記のような症状の場合には病院へ行くことをおすすめします。

妊婦の風邪は病院に行くべき?【発疹が出たとき】

のどの痛みなど風邪の症状とともに体に発疹が出た場合は以下の感染症の可能性があります。
●風疹
●水ぼうそう
●帯状疱疹

特に妊娠初期の妊婦が風疹に感染する「妊娠中風疹感染」には要注意です。妊娠初期の妊婦が風疹に感染してしまうと、赤ちゃんの心臓の構造に問題が出たり、白内障になる恐れがあります。妊婦さんが風疹の抗体を持っている場合は感染しませんが、抗体を持っていない場合は注意が必要です。発熱とともに発疹が出たら風疹を疑い、すぐに病院を受診してください。

妊婦の風邪は病院に行くべき?【高熱が続いたとき】

妊娠中は免疫力が低下するためにウイルスや細菌によって発熱しやすくなります。発熱は体内に入り込んだ風邪のウイルスや細菌と免疫システムが戦っている証拠。少しの発熱であれば自宅で安静にして様子をみても良いでしょう。ただし、38℃以上の熱が2日以上続く場合や一気に39℃以上の発熱がある場合には病院を受診してください。

妊婦の風邪は病院に行くべき?【症状が長引くとき】

妊婦さんは赤ちゃんに十分な栄養を与えるために健康な体でいたいものです。風邪の症状が長引き回復が遅れると、どんどん体力が落ちてしまいます。赤ちゃんの成長に必要な栄養が足りなくなってしまうかもしれません。さまざまな風邪の治し方を試しても風邪の症状が1週間以上続く場合は、病院で医師の診察を受けましょう。

妊婦が風邪をひいたら「どの科を受診すればいいの?」と思うかもしれませんね。いつも妊婦健診をしてもらっている産婦人科で大丈夫です。赤ちゃんへの影響も調べてもらえますし、妊婦用の薬も処方してもらえるので安心ですね。

増田 陽子

内科医

あまり咳をし過ぎると、逆に浮腫んでしまう場合もあります。その場合には、病院へ相談しましょう。

妊婦が風邪をひくと赤ちゃんに影響する?