妊娠後期は腰痛がつらい!背中の痛みも!ストレッチなどで対策しよう!

【医師監修】妊娠後期に入るとお腹が大きくなり、腰への負担も多くなります。そうなると腰痛がおきたり、背中が痛くなります。妊娠しているだけでも体調が良くないのに腰痛や背中の痛みは本当につらいですよね。今回は妊娠後期で腰痛や背中の痛みに苦しんでいる妊婦さんに対処法を紹介します。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠後期に起こりやすい腰痛
  2. 妊娠後期の腰痛とその原因
  3. 妊娠後期の背中の痛みとその原因
  4. マッサージや整体で妊娠後期の腰痛対策を
  5. 妊娠中の方が出来る腰痛や背中の痛み対策
  6. 妊婦帯、さらしで妊娠後期の腰痛を予防をしよう
  7. 妊娠後期の腰痛が激痛!
  8. 無理をしない範囲で体を動かそう

妊娠後期に起こりやすい腰痛

妊娠後期の妊婦さんは腰痛がおこりやすいといわれています。下にある物を取ろうとして前傾姿勢をとったときに腰に激痛が走ったという体験が多く聞かれます。その他にもお腹の赤ちゃんが日々大きくなるにつれて腰痛で悩むという妊婦さんも多くいます。

(妊娠後期の腰痛については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠後期の腰痛の原因と対策!臨月のひどい腰痛は出産兆候?
妊婦体操で腰痛や便秘を解消!妊娠周期別の効果的なストレッチ方法!

妊娠後期の腰痛とその原因

妊娠後期の腰痛の原因はいくつかあります。ホルモンバランスや姿勢の変化、運動不足などによるものなどです。中には歩けないほどの激痛となる場合もあるので注意が必要です。

妊娠によりリラキシンという女性ホルモンが分泌されると、出産に備えて骨盤の靭帯や子宮周辺の関節が緩みます。これは出産時に赤ちゃんが産道から出やすくするため。また妊娠後期になるとお腹が大きくなることで姿勢が悪くなり、腰痛を起こしやすくなると言われています。(※1※2)

妊娠後期の背中の痛みとその原因

お腹が大きくなるにつれて姿勢が悪くなり、腰痛だけではなく、背中全体が痛くなることがあります。そうなると長時間歩けなくなることもあります。妊娠中とはいえ、歩けなくなってしまうのは本当につらいですよね。

妊娠後期に背中が痛む症状は、逆流炎食道炎になっている可能性もあります。逆流性食道炎とは胃の中にある消化途中の食べ物や酸性の胃液が食道に戻ってきて止まり、止まった場所で炎症を起こす病です。妊娠中は逆流性食道炎になりやすいと言われています。逆流性食道炎になると、神経が感じやすくなり背中が痛くなることがあります。(※3)

その他には妊娠後期の妊婦さんに胃痛がおきている時に、お腹の中の胎児が足を伸ばすと、胎児の足が妊婦さんの胃付近にあたり、そのせいで胃の裏側から背中に激痛がおこるケースもあります。大抵は座ったり、横になって痛みが落ち着くまで、じっとしていると痛みが和らぎます。歩けないほどの激痛が治らない場合は医師に相談してみて下さい。

(妊娠後期の痛みについては以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠後期の腹痛!痛みの種類と原因・対処法は?チクチクするのは注意!

マッサージや整体で妊娠後期の腰痛対策を

妊婦さんが歩けないほど腰痛や背中の痛みがひどいようであればマッサージや整体がおすすめ。妊娠中なのにマッサージや整体を受けるのは危険ではないかと不安ですよね。でも妊婦に対応したマッサージや整体をおこなっているところもあるので、事前にしっかりと確認してからおこなう必要があります。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/755267800003265270/

多くのマッサージ店や整体では妊娠初期は施術を断られますが、安定期以降であれば施術をしてくれる店もあります。妊娠中だけではなく産後も整体で腰痛を治してもらったり、ゆるんだ骨盤を矯正してもらうといいです。また、マッサージや整体を受けてもいいか必ず医師に相談してから施術を受けてください。