「月が綺麗ですね」の意味や返しは？秀逸な返事7種類！断る返しも！

平安時代の歌人、西行が「君はいかで　月にあらそふ　ほどばかり　めぐり逢ひつつ　影を並べん」という和歌を詠んでいます。この和歌は「月は毎晩会えるけど、その月と同じ位あなたと会って影を並べていたい」という意味の女性から男性に向けた和歌となります。

「月が綺麗ですね」という言葉に対して「月と同じように毎晩いつも一緒に居たい」という月になぞらえると文学的で知性がある返事となります。

百人一首に「やすらはで　寝なましものを　さ夜ふけて　傾くまでの　月を見しかな」という赤染衛門が詠んだ和歌があります。現代語訳は「ためらわずに寝ておけばよかった。夜が明けて西に傾いた月を見てしまいました」という女性が男性が来るのを待っていたのに出会えず悲しいとの思いを込めた和歌です。

この和歌のように女性に悲しい思いをさせる前に出会えてよかった。との意味を込めて「傾く前に出会えてよかった」という月になぞらえた返事は男性が使うとよいですね。

夏目漱石の翻訳のような素敵な言葉で返事をしたり、ストレートな返事ではなく和歌に沿った言葉も趣があって素敵ですが敷居が高い、もし普通の会話だったら逆に引かれてしまうかも…という危険もありますよね。普通の会話であっても告白であっても、嬉しいという気持ちをカジュアルに伝えられる返事をご紹介します。

綺麗な景色、美味しい食べ物、楽しい場面など好きな人とならより良く見えますよね。そんな気持ちを共有できるのは素敵な事です。月が綺麗に見えるのはあなたと一緒に見ているからだというと“愛している”や“好き”という言葉の告白をせずとも恋愛感情を伝える事が出来ます。この返し方は男性、女性どちらでも使えるでしょう。

「月が綺麗ですね」という言葉が夏目漱石由来の告白を相手がしてきた場合、嬉しいけれどもっときちんと言ってほしいと思った場合「手が届きそうですね」と返事をするのがおすすめです。私の心に気持ちがもうすぐで届くと思うので曖昧にせず伝えてほしい、という意味合いとなります。

恋愛相手としての会話でならその意味をくみ取ってくれそうですし、他愛のない普段の会話だとしてもロマンティックな返事となるのがいいですよね。

夏目漱石の「月が綺麗ですね」は「愛しています」という隠された恋愛感情を表した告白ですよね。その気持ちと同じだと伝えたい場合「月はずっと綺麗でしたね」と返すと「前からずっと愛していました」という意味合いが込められた返事となります。

顔を見合わせての会話だと、表情だけでも想いは通じますよね。「月が綺麗ですね」といった表情をよく見て返事の仕方を変えるのが良いです。LINEなど文字のやり取りの場合、相手の表情が見えないので告白だったのかどうかがわからないという不安がありますが、好意のない相手に月が綺麗だという他愛のない会話はしないので脈がある可能性が高いでしょう。

「月が綺麗ですね」と夏目漱石の逸話を使った告白はロマンティックでいいですよね。好きではない他の人に言われた場合、断る必要があります。友達としては一緒に居たいけど気まずくなりたくない…。もしかしたら告白ではないかもしれないけれど気持ちを受け取れないと上手く断る返事をしたいですよね。そんな時におすすめな断る言葉を3種類ご紹介します。

「月が綺麗ですね」に対して一番有名な告白されて嬉しいと答える言葉が「死んでもいいわ」という言葉なので断る場合に用いられる言葉は反対の言葉として「私はまだ死にたくないです」というのがおすすめです。この言葉を使う場合は相手が告白の意味として言っていると確信し、きっぱりと断る場合に使うのが良いですね。

告白を受け入れる場合の返事として使われる「手が届きそうですね」という言葉の反対の意味で返事をする事で相手に告白を受け入れる事が出来ないと伝える事が出来ます。この返事の仕方だと、もし告白ではなく他愛のない会話の場合でも会話として違和感がないですよね。どちらの意味で言ってきたかわからないけど受け入れられないという場合におすすめです。