妊婦の寝方を徹底解説!胎児に影響は?楽なのは右下?シムス体位とは?
【医師監修】妊婦さんにはリラクスした睡眠がとても大事です。ただ、胎児によくない寝方や向きで寝ているのではと、気になってなかなか寝付けません。睡眠による胎児への影響、楽な寝方は右下?シムス体位って何?などについて妊婦さんの声やドクター指摘を基に説明します。
横向きと仰向きの中間で妊娠中で楽に!妊婦の基本の寝方はシムス体位
シムス体位とは産科医であるJ・マリオン・シムズによって提唱された姿勢(体位)のことで、後期の妊婦でも楽に寝ることができるものとされています。ちょうど横向きとうつ伏せの中間の寝方となるので、中期以降に楽な姿勢を見つけられず悩んでいる妊婦さんは試してみましょう。
●左側を下にした状態で横向きになる
●少しうつ伏せ気味になり、下にある左足を楽な状態で伸ばす
●上にある右足は脚の付け根部分から軽く曲げ、左足より前に出す
●左手は肩から背中の方へ抜いて伸ばすか、楽なら頭(枕)の下へ置く
妊娠中は寝るときに必ずシムス体位をとらないと危険というわけではありません。右下で寝る時間が長くなったとき、お腹の張りが気になるときなどに適度に取り入れるといいでしょう。
シムス体位のお助けグッズを上手に取り入れましょう
シムス体位のお助けグッズを上手に取り入れましょう。
身の回りにある布団や枕を使うと安定してシムス体位を維持することができます。例えば、丸めた布団を背中の方に充てると、後ろから身体を支えることができるのでお勧めです。また妊娠後期以降は横向きになると脚の重みでお腹が張る場合があるので、脚の間に大きめのクッションを挟むといいでしょう。
クッションは抱き枕と授乳クッションを兼用できるタイプもあるので、妊娠中から準備しておくといいかもしれませんね。ぜひ自分に合ったものを見つけてみて下さい。
妊娠中の寝方を工夫して熟睡できる妊婦へ
妊娠中の寝方について紹介しました。何かと不安になることが多い妊娠中ですが、胎児への一番の栄養は妊婦のリラックスした時間や睡眠かもしれません。お腹の赤ちゃんと同じ身体で眠ることができるのも、妊婦の間のほんの数か月です。そう考えるととても貴重な時間に感じられますね。
あまり神経質にならずに自分が楽になる寝方を取り入れて、妊娠後期まで質の良い睡眠をとるように心がけましょう。
カズヤ先生
産婦人科医
睡眠時間に関しては、必ずしも夜間に限定する必要はありません。 夜間に寝不足が続くようであれば昼寝で補うことも十分に可能です。 第一に考えなければいけないことは、心身ともに良好な状態で陣痛〜分娩に備えるということです。
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