妊婦の寝方を徹底解説！胎児に影響は？楽なのは右下？シムス体位とは？

妊娠中期の寝方で悩む妊婦さんの声です。妊娠中期に入ると膨らんできたお腹が邪魔になり、仰向けで寝るのが苦しいと感じる妊婦さんも多いでしょう。むくみや脚のしびれなど体のトラブルも増えてくる時期でもあり、いずれも眠りの妨げになるかもしれません。

胎児もだんだんと大きくなり胎動を感じらるようになります。嬉（うれ）しい反面、胎児の状態が気になり、寝方によっては苦しくないかと不安になる妊婦もいるようです。

子宮の大きさはおへそのラインより上にくるほど大きくなってきます。このため胃を圧迫し食欲が落ちるほか、肺や心臓といった臓器も圧迫により息苦しさや動機といった症状を引き起こします。疲れるとお腹が張りやすくなるので家事や仕事も楽な方法で行い、無理をしないよう注意しましょう。

（妊娠中のお腹の張りについては以下の記事も参考にください）

妊娠後期の寝方で悩む妊婦さんの声です。お腹が大きくなると同じ体勢をとっていることが難しくなってきます。うつ伏せはもちろん仰向けも苦しい、横向きでも、右下か左下かどちらがいいのか分からず落ち着かないなど、寝方ひとつに頭を抱えてしまいます。出産が近付くにつれナーバスになり熟睡できない日々が続く方も少なくありません。

快適な睡眠は妊婦生活の中でも大切な要素の一つです。しかし、コントロールしやすい食事や運動と違い、簡単には思うようにいかず余計に悩ましいものです。そうなると気になるのが胎児への影響。睡眠の質の低下や寝方による身体への負担は、胎児へも影響してくるのでしょうか？

寝ているときの胎児の様子と影響については、胎児は子宮の中でたっぷりの羊水に包まれ、楽な姿勢で浮かんでいます。妊娠中期までは手足を動かしたり向きを変えたりできるほどのスペースがあるため、心配するほど窮屈ではありません。

寝ている間に寝返りをうつなどして多少圧迫されても、羊水や子宮に守られている胎児に大きな影響を与えることはないでしょう。寝不足で胎児の発育が遅れるなどの問題もないため、気にすることはありません。

ただ、眠れないこと自体がストレスになってしまって、体調を崩してしまうと大変です。体を温めたり、軽いストレッチや音楽を聴いたりと、楽な気持ちで穏やかに過ごせるように工夫をしてみましょう。

妊娠中の浅い睡眠は予行練習のため？妊婦から母親へ変わるため、ともいわれています。

妊婦が眠れなくて悩んでいる一方、お腹の胎児は寝たり起きたりを自然に繰り返しています。この一日のリズムが生まれた後も続くため、母親は出産直後から授乳や抱っこやおむつ替えのお世話を24時間体制ですることとなるのです。

実は妊娠後期から眠りが浅くなるのは、このリズムに慣れるためだともいわれているのです。ホルモンバランスが変化し細切れの睡眠に対応することで、身体が自然と母親になる予行練習をしているのかもしれません。妊娠後期は眠れないものと割り切って過ごすのも大切ですね。

寝ている間の胎動は胎児が元気な証拠です。妊娠中寝ているときの方が胎動が激しくなる感じている方も多いようです。もしかして赤ちゃんが苦しんでいるのでは？と心配になりますよね。でも胎児が元気に動くのは、母体からの酸素供給が十分である証拠です。

また、母親が活動的な時間より休んでいる時間に動くことで、母体に負担をかけないようにしているともいわれています。せっかく寝付けたと思ったのに激しい胎動で起こされたということもあります。しかし、胎動が感じられるのも出産までのわずかな妊娠中の期間です。あれこれ気にしすぎずに大らかな気持ちで過ごすようにしましょう。