高度不妊治療とは〜早く知っていて損はない〜 #ラスカル日記

我が国の社会問題の1つ、それは『不妊』。昨今、耳にする機会も増えたワードの1つだ。様々な不妊治療。男性にも女性にも知ってほしい。不妊治療とは、高度不妊治療とは、こうなのだと。若いから大丈夫、結婚したばかりだから大丈夫、一人産んでいるから大丈夫。そう思ってはいませんか?私たち女性にはタイムリミットがある。だからこそ、早く知ることが大切なのだ。

Contents
目次
  1. 【高度不妊治療を知ること】
  2. 【不妊治療の種類】
  3. 【ここからが高度不妊治療の領域】
  4. 【体外受精の妊娠率の落とし穴】
  5. 【まとめると…】

【高度不妊治療を知ること】

高度不妊治療を知ること。それは、私たち女性が子供を望むのであれば必ず知識として持っていて損はない。
何故なら、不妊治療とはまさか自分がという道であり、一歩踏み込めば、本当に諦めるまで妊娠と言うゴールまで走り続けなければいけない道でだからだ。
不妊治療の最上階にあたる、高度不妊治療。そこに行き着くまでの道のりや行き着いてからのこと。
女性だから当たり前のはずのものが、当たり前じゃない現実。

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[そもそも不妊治療って?]

健康な男女が普通の性生活を送り一年間妊娠することがなければ、不妊というカテゴリに入る。
年齢や病歴、様々な要因で二年間という括りはもっと短くなる。
かく言う筆者も、34歳で産婦人科の門を叩き、年齢のこともあり、すぐ治療が開始された。

ただ、社会ブームと同じで安易に『不妊』というワードが溢れ、そして安易に『不妊』というところにカテゴライズされるようになったと思う。

【不妊治療の種類】

不妊治療とは言っても、比較的始めやすいものから高度なものまで多様にある。
一口に言っても、人それぞれに合わせてすることも多いのだ。
ただ、大まかにわけていくと、

①自己流タイミング法

②タイミング法

③人工授精

④体外受精

⑤顕微鏡受精

とステップアップしていく。

①〜③は比較的自然に近い形で妊娠するように治療する方法。肉体的、経済的、精神的に④⑤に比べると少ない。

④と⑤が今回のテーマの高度不妊治療に該当する。

④と⑤になると肉体的、経済的、精神的にもかなり厳しい治療になる。

[自己流タイミング法]

これは、基礎体温やアプリ、排卵検査薬を用いて排卵を自分で予測して、タイミングを取る方法。

比較的始めやすいものだが、排卵検査薬を使っても把握するのが難しく、排卵がズレている場合が多い。

今では海外製の排卵検査薬もネットで買える時代。
100本買っても、日本製二箱分というお値段だ。

仕事が忙しく時間がない人や、病院が遠くて行きにくい人などはこの方法から始めてみていいと思う。
ただ、やはり病院で排卵のタイミングを診てもらうのが一番だと思う。

[タイミング法]

タイミング法とは基礎体温、注射や投薬によるホルモン補充、エコーによる卵胞チェック、タイミングの指導などを病院の先生指示のもとで行う治療。

生理開始しばらくしてかはほぼ薬漬けになる。一月で多い時には六回ほど病院に行かなければならない月もある。

最低でも、三回は行かなければならない。

働いていると時間調整がかなり厳しい。
そして、タイミングの指示があればその日にタイミングを取らなければいけないので、パートナーに伝え方にも困ってしまう。

5回〜6回で95%が妊娠するとデータがある。年齢や病歴によって違いはあれど、そこで妊娠に至らなければ次のステップを紹介される。

[人工授精]

タイミング法より少しだけ確率が上がる人工授精。
まず、どのくらいかと言うと、タイミング法からステップアップしても10%未満の確率しかないのだ。

ただし、射精異常や粘膜が精子を敵とみなしてしまう場合など、何かしらタイミングを取れない理由がある場合は有効的だと思う。

精子は射精後膣を通り、子宮頸管を通り子宮の方へ登っていきます。

人工授精とは、その膣、子宮頸管の道中をカットすることです。
カテーテルで精子を直接子宮に送り込みます。
なので、運動率が悪い精神など、理由がある場合は確率は上がる。

タイミング法で駄目だったからという理由だけで人工授精にステップアップするのは、いささか意味があるのかどうかと言ったところだ。

朝旦那さんが容器に精子を出し、それを奥さんが持って病院に行き、元気な精子だけを送り込んでくれる。
料金は病院によってまちまちだ。

【ここからが高度不妊治療の領域】

高度不妊治療は体外受精と顕微鏡受精にわけられている。
どう違うの?っという疑問にお答えします。
ここまで来ると、肉体的、精神的、経済的にかなりの負担を背負います。
金銭的には今までと比べ物にならない費用がかかり、そのせいで断念せざるを得ない人も多い。
補助金と言うけれど、微々たるもので、妊娠に至らなければ何十万という大金は水の泡になってしまう。

そもそも、顕微鏡受精も体外受精という括りではありますがわけて言うようになってきています。

[体外受精とは]

タイミング法で使っていたホルモン剤より強いホルモン剤を使い、沢山の卵胞を育てる。

そして、それらを採卵するのだが、その採卵というものがこの世の終わりくらいの痛みを伴う。

麻酔をしてくれるところもあるらしいが、麻酔なんて気休め程度だっという人もいる。

専用の注射器のようものを入れ、子宮と卵巣膜を突き破り、卵巣内の卵子を取り出す。

一度の処置で数回繰り返す場合もある。

それらの卵子と精子を体外で受精させ、培養し、子宮内に戻すのが体外受精だ。

体外受精は卵子の上に精製した精子をふりかけ、自然に受精するのを待ち、受精した受精卵を培養し、グレードによってわけ、良いものから子宮内に戻し、残りは凍結保存をするという流れになる。

排卵のタイミングをあれこれ考える必要もないが、痛みと苦痛を遥かに感じる。

採卵、凍結、移植でお金が発生し、経済的にかなり圧迫する。一度で妊娠するとは限らない。よって、数度すると新車一台は軽く買えてしまう金額になる。

妊娠確率は年齢によって変わるが、35歳以下では38〜45%、40歳で20%、44歳で10%以下という報告もある。

タイミング法の妊娠率は35歳以下だと30%といったところだろう。

そうすると、確かに確率は上がる。

[顕微鏡受精とは]

顕微鏡受精とは、採卵までは同じ工程を踏むがその後培養、移植、凍結までのプロセスが違うのだ。

顕微鏡受精は1つの卵子に、1つの精子をピックアップし、卵子に直接精子を入れ受精させる。

そして、培養するのだ。

妊娠の確率に関しては体外受精という括りで出すことが多く、一番希望が持てる確率では35歳以下50%と格段に上がっている。