妊娠に相性があるって本当？妊活をして直ぐ妊娠する方法や相性診断も！

妊娠というのは、なかなか思った通りにいかないものです。夫婦で子供がほしいと思っていても、子宝に恵まれなかったり時間がかかったりすることは多いです。逆に、ほしいという気持ちがなかった時に子供ができるということもあります。

妊娠のしやすさ、しにくさは、もしかしたら相性が関係しているのではないかという意見もあります。精子と卵子の相性のいい悪いによって、子宝に恵まれたり、恵まれにくかったりするという意見も存在するのです。妊娠のしやすさに相性は関係があるのかという疑問を、医師の意見を交えて紹介していきます。

後半ではすぐに妊娠する妊活方法や、年齢に既往歴、血液型に遺伝子の観点からの妊娠の相性を紹介していきます。ぜひ妊活の際の参考にしてください。

妊娠に相性のいい悪いは存在するのか、実際に妊娠、不妊に携わってきた医師の意見を紹介していきます。医学的な見解として、妊娠に相性のいい悪いがあるのか、みていきましょう。

妊娠に精子、卵子の相性は存在するのかという疑問については、医学的には「存在しない」という見解です。

検査で男女に問題が見つからなかったり、排卵時期と合わせても妊娠しなかったりと、原因がわからない不妊というのは多くあります。しかし、一個人の精子と卵子において、相性のいい悪いはないと考えられています。遺伝子の観点から見ても同じです。男女の性格や趣味などの相性は、精子と卵子との間や遺伝子の間には存在しないと言われているのです。

相性があるという意見の一つに「抗精子抗体」を妊娠の相性と認識する人もいます（※1）。抗精子抗体とは、女性の体の中に精子が入り込んだ時に、体が精子を異物だと勘違いして攻撃してしまう抗体のことをいいます。精子の働きを失わせてしまうので、卵子まで到達することができず、結果として妊娠に至らず終わってしまいます。

抗精子抗体は、抗体であり病原菌ではありません。持っていたとしても、病気ではないのです。日常生活に影響することはありません。

また、結婚した後に正常な夫婦生活がありながらも、2年以内に妊娠しないことを一般的に不妊と呼びます（※2）。この2年という数字は、通常夫婦の2年以内に妊娠する割合が90％であるという統計から算出されています。

抗精子抗体を持っているかどうかは、まず抗精子抗体検査をすればわかります。この検査は、おりものや子宮腔内の粘液を採取して抗精子抗体を持っているかを調べます。陽性だと抗精子抗体があるということです。

二つ目の検査はフーナーテストです。フーナーテストとは、性交後の精子の状態を調べる検査になります。子宮頸管の中の粘液を採取し、精子の運動量や数などの状態を見る検査です。（※3）

ただ、フーナーテストでは異常が見られなかったのに、抗精子抗体検査では陽性と診断されるケースも稀（まれ）にあります。検査の種類は多数あるので、婦人科などの専門医とよく相談して、適切な検査を受けましょう。

妊娠するためには、多くの段階を踏む必要があります。卵巣で成熟卵ができて排卵が起こり、その卵子を卵管が取り込みます。卵管の中で卵子と精子が出合い、受精卵ができます。その受精卵が子宮に着床することで、妊娠するということになるのです。その一つ一つの過程をクリアしなければ、妊娠には至りません。

卵管が周囲と癒着（ゆちゃく）することで、妊娠できないケースが多くみられます。このように、どの過程に問題が生じているのかを確かめ治すことで、妊娠の確率を上げることができます。

妊娠の相性というものは医学的にはないという見解ですが、抗精子抗体の検査などを通してパートナーとの妊娠の確率について考えてみるのはいいかもしれません。

（hCG注射については以下の記事も参考にしてください）