妊活中のお酒はいつまでOK?飲酒の影響やリスクを男性・女性別に解説

【医師監修】妊活中のお酒はいつまでOKなのでしょうか。飲酒の影響やリスクを男性、女性・胎児別に解説します。妊活中でもお酒を楽しむコツと注意点、飲み会での上手なお酒の断り方についても紹介します。先輩ママの体験談やドクターの助言もあるのでぜひ参考にしてください。

Contents
目次
  1. 妊活中のお酒はいつまでOK?
  2. お酒が妊活に与える影響・リスクは?
  3. 妊活中のお酒の「適量」って?
  4. 妊活中でもお酒を楽しむコツ・注意点
  5. 飲み会でのお酒の上手な断り方は?
  6. 妊活中はお酒を控えた方がいいかも…

妊活中のお酒はいつまでOK?

妊娠したらアルコールは控えるべきということはよく知られています。では、妊活中はどうなのでしょうか。妊活中の通常程度の飲酒が、妊娠後すぐに母体や胎児に影響する可能性はほとんどないとされています。妊活中に絶対にお酒を飲んではいけないとは決まってはいません。

パート

20代

妊活をはじめたとき、お酒を飲んでいいのかすごい調べたよ。できるだけ控えた方がいいってあったから、飲まないことにした。赤ちゃんが欲しかったから、お酒の我慢くらいたいしたことなかったよ。

しかし、アルコールが妊活に影響を与える可能性が考えられるため、安心して妊活するためにはお酒は飲まない方がよいとされています。お酒はいつまでOKと考えず、妊活をはじめたらアルコールは控えると考えた方がよいでしょう。

(妊活については以下の記事も参考にしてください)

妊活アプリおすすめ11選!無料で使える?口コミで人気なのは?

お酒が妊活に与える影響・リスクは?

妊活中の飲酒にはどんな影響やリスクがあるのでしょうか。男性側と女性・胎児側にわけて、飲酒による影響やリスクについてくわしく紹介していきます。

(妊娠超初期の飲酒については以下の記事も参考にしてください)

妊娠超初期の飲酒はダメ?アルコールが胎児に影響するのはいつから?

お酒が妊活に与える影響・リスク【男性】

男性の場合、飲酒の多い男性では、精子の運動力が低下したり精子に奇形が生じたりするなど悪影響が及ぶ場合もあります。飲酒によって精子の質が下がると、受精の確率も下がることが考えられるのです。(※1)

また、飲酒が適量で、直接的に妊活に影響を与えたりリスクとなったりする可能性がない場合でも、間接的に影響を与えることは考えられます。飲酒によって性的欲求が減少したり、射精や勃起(ぼっき)に障害が起こる可能性も高まります。そうなると、排卵日にタイミングが取れず、妊娠の確率が下がってしまうリスクはあるでしょう。

お酒が妊活に与える影響・リスク【女性・胎児】

女性の場合は、飲酒が不妊に直接的なリスクとなる可能性が高まります(※2)。まず、アルコールの過剰な摂取で肝機能が低下すると、女性ホルモンの働きが弱まり妊娠しづらくなる可能性が考えられます。妊活中なのに、妊娠の可能性が下がってしまうのは悲しいですよね。

また、アルコールを分解する時に発生する活性酸素は、大量に発生すると卵子の質の低下につながる可能性があるともいわれています。

妊娠していた場合、胎児へのアルコールの影響やリスクも気になります。胎児の体の器官が形成される妊娠初期の時期にアルコールを大量摂取してしまうと、胎児に影響が出る場合もあります。妊活中に妊娠に気付かず飲酒していた程度では胎児に影響が出る可能性はほとんどありませんが、大量のアルコール摂取には十分注意が必要です。

リエ先生

産婦人科医

妊娠4週までに受けた影響(飲酒や放射線など)に関してはall or noneといい、0か100といわれています。つまり、全く影響がないか、流産となるかということです。 4週から7週は器官形成期にあたるため、奇形に関しては最も影響を受けやすくなります。

(胎児へのアルコールの影響については以下の記事も参考にしてください)

胎児性アルコール症候群とは?妊娠超初期の飲酒も影響する!?

妊活中のお酒の「適量」って?

妊活中の飲酒の適量はどのくらいの量なのでしょう。適量といっても、お酒が強い人、弱い人によっても個人差はあります。そこで参考として、厚生労働省から発表されている「節度ある適度な飲酒量」である「1日純アルコールで20g程度」の量をアルコールの飲料別に紹介します(※3)。

●ビール:500ml
●ワイン:200ml(ワイングラス2杯弱)
●酎ハイ:180ml
●日本酒:180ml
●ウイスキー、ブランデー:60ml(シングル2杯分)