中絶の同意書とは?内容は?手術に必要?相手も書く?未成年の場合も解説!
様々な事情から「妊娠したけれど産むことができない。」と中絶手術を考える女性は少なくありません。誰にも相談できないまま、中絶同意書について疑問を抱いていませんか?今回は、中絶同意書とはどのようなものなのか、未成年の場合もあわせて紹介します。
親の署名の偽造は罪に問われる
「親に話したくない」「親には知られたくない」と思うかもしれませんが、中絶手術を受けるには保護者の同意の署名が必要です。そんな時、保護者の同意の署名を自分で書くということが頭に浮かぶかもしれませんね。しかし、保護者の署名を自分で勝手に書くなどして中絶同意書を偽造する行為は、私文書偽造および行使という罪に問われます。
相手の男性の署名の場合と同じく、中絶同意書を偽造する行為は刑事事件になる場合があります。軽く考えす控えるべきでしょう。
手術はほとんどが保険適用外、高額になる
中絶手術はほとんどが保険適用外になります。つまり、かかった医療費を全額負担する必要があるということです。妊娠週数や病院によって差はありますが、中絶手術は一般的に10万円前後かかります。この医療費を自分で支払えない場合は、保護者に支払ってもらうことになります。そのため、保護者に知られずに手術を受けるのは困難でしょう。
術後にはリスクが伴う
中絶手術には様々なリスクがあります。まれではありますが、手術によって合併症をおこし大量出血したり、最悪の場合子宮を摘出しなければならないこともあります。また、不妊症になったり、将来妊娠した時に流産や早産になるリスクもゼロではありません。
そのため病院としても、妊婦が未成年の場合は保護者の同意を求めます。後々保護者からそうした責任を問われてしまう可能性があるからです。
また、手術には麻酔を使います。日帰りで手術を受けられたとしても、病院からの帰り道にフラついてしまい危ないということもあります。手術のために数日間の入院が必要になることもあるでしょう。送迎や、入院時のサポートは保護者にお願いしたほうが良いということも考えると、保護者にも中絶手術のことを話したほうが良いでしょう。
(不妊については以下の記事も参考にしてみてください)
中絶手術に親の同意が必要なのはどうして?
中絶手術を受けるためには多額の費用の負担が必要となり、中絶手術にはリスクが伴います。こうした理由から多くの場合、病院は保護者の同意を求めます。
また、手術を受ける妊婦にとって術後は体や心に負担がかかります。中絶手術は、保護者には話しにくいことでしょう。しかし、費用のことや術後の負担へのサポートを考えると、できるだけ早い段階で保護者に相談した方が良いですね。
(中絶によって起こる可能性がある流産については以下の記事も参考にしてみてください)
手術を受ける場合は正しく記入し早めに病院へ
中絶手術を受けることは、なかなか人に相談しにくいことです。保護者や相手との今後の関係を考えると、身近な人にほど言いにくいという場合もあるかもしれません。ただ、中絶手術を受けるには高額な費用がかかり、手術にはリスクが伴います。そして、手術を受ける妊婦の心身に負担がかかるものです。
中絶手術は妊娠週数が経過すればするほど、体への負担が大きくなります。そのため、できるだけ早めに相手や保護者に相談して、中絶手術を受けるかどうか決断したほうが良いでしょう。
また、中絶同意書の自分以外の署名の欄を勝手に自分で書いたり、別の人にお願いして同意書を偽造することは罪に問われます。決して一人で抱え込まず、できるだけ早めに保護者や相手に相談するようにしましょう。
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