稽留流産とは?手術は必要?出血や基礎体温に現れる症状について
【医師監修】「流産の症状がなかったのに、突然稽留(繋留)流産だと診断された」と手術後もショックから立ち直れない方は多いものです。今回は稽留(繋留)流産の特徴や原因、手術などについてご説明します。また、出血や基礎体温に現れる症状や手術後の生活についても触れていきます。
稽留(繋留)流産はつらいもの

妊婦健診で突然「稽留(繋留)流産です」と告げられ、ショックを受けた経験のある女性は少なくありません。いきなり稽留流産したという事実を突きつけられると「順調だと思っていたのに、流産するなんて」と、落ち込んでしまうものですよね。立ち直ることも困難なほどに、稽留流産とはつらいものです。
そこで今回は稽留流産の特徴や原因、手術などについて詳しくご説明していきます。稽留流産についての理解を深め、もし自分が稽留流産をしてしまった際にも落ち着いて対処できるようにしておきましょう。
流産の種類
稽留(繋留)流産についてご説明する前に、まず「流産」全般について触れておきます。流産は約10~15%の妊婦さんに起こるとされているものです(※1)。流産にはいくつかの種類がありますが、いずれも「胎児の心拍や成長が確認できない」といった状況のことを指します。流産の種類には、以下のようなものが挙げられます。
●稽留流産…死亡してしまった胎児が子宮内にそのまま残っている状態
●進行流産…子宮口が開いてしまい、流産が進んでいる状態
●不全流産…子宮の内容物の一部がまだ残っている状態
●完全流産…胎児や胎盤などが子宮から全て出てしまった状態
(流産の種類については以下の記事も参考にしてみてください)
稽留(繋留)流産とは?

では、ここから稽留(繋留)流産についてご説明していきます。先ほども触れたように、稽留流産とは「死亡した胎児が子宮内に残った状態」のことです。「繋留」流産という表現を目にすることもありますが、正式な名称は「稽留」流産になります。「胎児が子宮の中に繋ぎ留められている」というイメージから「繋留」の字だと思い込む方が増えたのでしょう。
稽留流産の特徴

稽留流産は、妊娠12週以前の比較的初期に起こる流産です。稽留流産は前兆や症状が現れにくいとされており「妊婦健診で指摘されて初めて気付いた」という方も多くみられます。稽留流産の症状については後ほど詳しくご説明しますので、ぜひそちらもご覧くださいね。また、稽留流産は妊娠22週以降からは「死産」というかたちになります。
稽留流産の原因

稽留流産の診断を受けると「自分に原因があったのでは?」と自らを責めてしまうこともあるでしょう。しかし、自分を責める必要はありません。稽留流産の原因のほとんどは、受精卵の染色体異常など胎児側の問題によるものです(※1)。非常に残念ですが「育つことができないと決まっていた命」だと捉えるのが賢明でしょう。
カズヤ先生
産婦人科医
妊娠初期の流産は年齢に応じて、ある一定の確率で起こってしまいます。 しかも確率としては結構高いもので、起こったとしても何ら珍しいものではありません。 流産と診断されても、1回、2回であれば問題なく次回の妊娠にチャレンジ出来ますので、慌てず かかりつけ産婦人科医の指示に従いましょう。
(流産の原因については以下の記事も参考にしてみてください)
稽留流産の症状は?
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