後産とは?痛いって本当?後陣痛との違いは?手術が必要な可能性も?
【医師監修】赤ちゃんの産声と同時に陣痛はなくなり、安堵するママは多いでしょう。しかし、その後にもう一つ後産(あとざん)が待っていることを知っていますか?後産の痛みや後陣痛との違い、後産が無い場合の対処法は?後産、後陣痛について体験談と一緒に紹介していきます。
後産(あとざん)とは?
つらい陣痛を乗り越え、ようやく生まれた赤ちゃんの産声で感激の涙を流すママは多いですよね。しかし、出産は赤ちゃんが生まれて終わりではありません。赤ちゃんが生まれた後には「後産」が待っています。後産とは赤ちゃんが生まれたあと、子宮や膣の中に停滞している胎盤・卵膜・臍帯などを子宮から出すことを言います。(※1)
カズヤ先生
産婦人科医
医学的には後陣痛と言います。 後陣痛の最大の効果は、産後の出血を抑制することです。 胎児が娩出され、胎盤が娩出された後に胎盤剥離面と子宮との境目の血管組織がむき出しになるため出血するのですが これを子宮が収縮することで生理的結紮を行い出血を止めていきます。
出産から後産までの流れ
赤ちゃんが生まれるとつらかった陣痛も嘘のようになくなります。その後、軽い陣痛の痛みがあり後産が始まるのです。後産の子宮収縮によって、子宮に停滞していた胎盤が自然に剥がれ落ち出てきます。最後に、妊娠中10ヶ月弱のあいだ赤ちゃんの命綱であった臍帯や卵膜が出血ともに排出され、子宮が綺麗な状態に戻ります。(※2)
後産にかかる時間
後産の痛みが始まるのは赤ちゃんを出産してから約5分~15分後くらいです。ほんの少しのいきみで、子宮に停滞していた胎盤が排出されます。続いて臍帯・卵膜などの不要なものが出てきますが、全て排出されるのには約30分程度時間がかかるのか一般的です。
(陣痛から出産までの流れについては以下の記事も参考にしてみてください)
後産の痛みはどれくらい?
出産後は赤ちゃんの成長を助けていた胎盤や臍帯などは不要物となるため、子宮を空っぽにしなければなりません。後産の痛みはどれくらい?いつまで続くんだろう…と不安に思ってしまうこともありますよね。子宮に停滞している胎盤や臍帯を排出するための、後産の痛みについて紹介していきます。
後産の痛み
後産の痛みとは軽い陣痛程度なので記憶にないママも多くいます。出産の陣痛の痛みの方がはるかに大きいようです。かわいい赤ちゃんとの対面で感動してしまい、覚えていないのかもしれませんね。どちらにしても出産の痛みよりも大きいことはないので、過度に不安に思う必要はありません。
(陣痛の痛みについては以下の記事も参考にしてみてください)
帝王切開でも後産はある?
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