【尚】を使った名前（男の子・女の子別）｜漢字の意味・字画数&名付けの注意点も！

「尚」という漢字は素直さと力強さ、そして神聖さを感じさせる字です。平凡すぎず、かといって奇をてらった印象もなく、さらに字体がシンプルで読み方も美しいため、名前に人気の漢字です。

この記事では、「尚」という漢字が持つ意味や読み方、名付けの例や人気の名前をご紹介します。生まれてくる赤ちゃんの名前の参考にしてみてください。

尚という漢字は「高尚」や「和尚」などの熟語に含まれており、また昔の偉人にも尚が入る名前が多く、格式が高いイメージがあります。そのため、ややもすると固く感じてしまうところをシンプルで書きやすい字体が和らげていて、とてもバランスの良い美しい漢字です。

まずは赤ちゃんの名付けに最も重要な漢字の持つ意味、読み方、由来、字画数を順番に見ていきましょう。

尚という漢字には「希望する」「敬い重んじる」「その上を目指す」「付け加える」などの意味があり、尚がつく名前にはイメージどおり前向きな力強さと日本人らしい謙虚さをあわせ持っています。

幸福になるチャンスを待つのではなく、自分の努力と経験で道を切り拓こうとする、とても「男前」な漢字です。生まれてくる赤ちゃんが周囲に優しく、自分の意思を全うできる強い人になって欲しいと願い使うことの多い文字でしょう。

名前における最も一般的な読み方は訓読みの「なお」、音読みの「ショウ」です。意味がしっかりしていて字体もシンプルなので、他の漢字と組み合わせて使うことも好まれます。

人名では「ひさ」「たか」と読ませることもあり、一文字で「たかし」「このみ」と読む場合もあります。

尚という漢字の由来は、「向」と「八」を組み合わせたものです。向は家の窓を由来とする漢字で、「目指す」という意味があります。八は「（気流などが）たちのぼる」「わかれる」という意味があり、また末広がり=縁起が良いとされています。

この二つを組み合わせることで、尚がつく名前には「視野を広く持ち、さまざまな選択肢の中から周囲と共に幸せな道を目指して向かう」という意味になります。赤ちゃんの名付けで使うにはとても素敵な漢字です。

尚という漢字の字画数は8画です。中学校で習い使う漢字ですが、組み合わせを考えると比較的易しく、幼いお子様でも書きやすい漢字です。部首は「小（しょう、なおがしら）」。常用漢字に分類され、日常でもよく使うでしょう。

先ほど、尚のことを「男前」な漢字とご紹介しましたが、尚は決して粗暴ではない前向きな力強さを感じさせる字です。実際、尚がつく名前の「尚子（なおこ、しょうこ）さん」という方も居ることから、女の子の赤ちゃんでも使う名前です。

女の子の赤ちゃんに尚という漢字をつけた場合は、優しさと凛とした意思の強さを同時に併せ持つ「お姉さん気質」の女性がイメージされます。