妊娠に相性があるって本当?妊活をして直ぐ妊娠する方法や相性診断も!
【医師監修】妊娠に相性の良し悪しが関係しているって、本当でしょうか。また妊活をして直ぐに妊娠する方法や、年齢、血液型などによる妊娠の相性診断について、ドクターの見解や先輩ママの体験談を交えて説明します。妊娠を考えている方や妊活中の方はぜひ参考にしてください。
血液型と妊娠率では、血液型不適合があります。例えば、A型の男性とO型の女性が結婚し、妊娠したとします。間に生まれた赤ちゃんがA型だった時に、O型の女性が持つ抗A抗体という抗体が赤ちゃんの血に混ざることで赤血球が破壊され、溶血という現象が起こります。溶血が酷(ひど)くなると、赤ちゃんに黄疸や貧血の症状が出ることもあるのです。
血液型不適合は血液の組み合わせによっては不適合になる確率があるということなのですが、女性がO型で男性がAB型の場合は、100%の確率で不適合になるというデータが出ています。このように血液型不適合となる組み合わせと、そうでない場合をくらべると、そうでない組み合わせのカップルの方が妊娠率が高いという結果が出ています。
血液型不適合は、血液型によって持つ抗体が引き起こす現象です。他の血液型に対する抗体を多く持つO型の女性は不適合をおこしやすく、逆に抗体を持たないAB型の女性は不適合にはなりません。男性の場合は逆で、AB型が起こしやすくO型はなりません。血液型による妊娠率を調べると、血液型不適合は妊娠率に大きく影響しています。
妊娠の相性診断⑤血族結婚と妊娠率
血族結婚と妊娠率では、夫婦の間や、夫婦の親同士の間で血縁関係がある場合、遺伝子の濃さなどから不妊との関連性があるのではと心配する人も多いです。妊娠率が低い傾向にあるのは事実です。しかし、遺伝子の濃さによる不妊だと判断できる症例は少ないので、血縁関係が妊娠率に直接関係しているとまでは言えないでしょう。
妊娠について理解しよう!
妊娠に相性があるのかについて紹介してきました。結論としては、精子と卵子における直接的な妊娠の相性は存在しないということです。男女の相性のいい悪いのような、妊娠の相性にいい悪いは医学的にはないといえます。
また、妊娠する確率を上げるためにできることや、抗体の有無に関する検査の必要性などを説明してきました。妊娠を考えている人や妊活をしている人は、専門医とよく相談して、自分の体の状態を知ることが大切です。妊娠について理解して、妊活に取り組みましょう。
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