妊娠後期や臨月は貧血になりやすい?症状は?胎児への影響・対策法など詳しく解説

【医師監修】妊婦さんの多くが貧血に悩まされています。なかでも妊娠後期や臨月は貧血になりやすいのでしょうか。その原因、症状、胎児への影響、食べ物の工夫など対策法について先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて詳しく解説します。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 妊娠後期や臨月は貧血になりやすい?
  2. 妊娠後期や臨月に貧血になる原因は?
  3. 妊娠後期や臨月の妊婦に起こる貧血の症状は?
  4. 妊娠後期や臨月の貧血は胎児に影響がある?
  5. 妊娠後期や臨月の貧血の症状に効く食べ物などの対策法
  6. 妊娠中は貧血に注意しよう!

妊娠後期に貧血になる原因【つわりなどの影響】

妊娠後期に貧血になる原因にはつわりなどの影響もあります。妊娠中の貧血は、後期に入って急激に起こるわけではありません。妊娠初期のつわりがひどい妊婦さんなどは、食欲がなくなったり、偏食になったりして栄養が不足してしまいます。その影響を受けて、妊娠初期から貧血気味の妊婦さんも多くいるのです。

子育てママ

30代

つわりが妊娠後期にまで続いた私。食べ物もちゃんと食べられないことに不安を覚え、病院で相談して点滴で栄養を取っていました。貧血もひどくて鉄剤のお世話になっていました。つらい妊娠生活でしたが、赤ちゃんと会えたら、そんなの吹っ飛びましたけどね。

つわりは妊娠16週を目安に落ち着くと言われていますが、出産するまでつわりが続くような人もいます(※3)。食事自体がとれないとなると鉄分も同時に不足してしまうでしょう。

妊娠後期に貧血になる原因【ダイエット】

妊娠後期に貧血になる原因にはダイエットもあります。妊娠中の体重管理はとても大切です。しかし、適正体重や産後の体型を気にして過度なダイエットすると栄養不足の恐れがあります。また、多くの女性が妊娠前から、ダイエットなどの影響で貧血気味であることも大きな原因になっています(※4)。

妊娠後期に貧血になる原因【その他の病気】

妊婦さんが貧血になる原因のほとんどが鉄欠乏性貧血ですが、ごくまれにその他の病気が隠れている場合もあります。骨髄の機能不全による再生不良性貧血、葉酸やビタミン12の不足から起こる巨赤芽球性貧血などです(※5)。まずはきちんと医師に診てもらい、正しい原因を知ることが大切です。

(妊娠初期の貧血については以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期は貧血を起こしやすい?症状は?原因と対処法!体験談も

妊娠後期や臨月の妊婦に起こる貧血の症状は?

妊娠後期に貧血になると、どのような症状になるのかみていきましょう。貧血は、放置するとどんどんひどくなってしまう恐れがあります。特に妊娠中は母体や赤ちゃんに何かあったら大変です。しっかりと対策をしなければいけません。

妊娠後期の貧血の症状【めまい・立ちくらみ】

めまいや立ちくらみが起きます。お腹の赤ちゃんへ多くの血液をおくらなければならない妊娠後期は、母体の血液循環が低下しやすくなります。そのため血圧が低下して一時的に脳貧血を起こす可能性が高くなります。このため立ちくらみやめまいなどの症状が起こるのです。

新米ママ

20代

妊娠して初めてめまいを体験した。立ち上がろうとしたらめまいがしてソファーにへたり込んでしまいました。吐き気や息苦しさもあってしばらく動けなくて不安になりました。

急な立ちくらみやめまいは転倒の恐れもあり危険です。このような危険を避けるためにも貧血の改善が欠かせません。

妊娠後期の貧血の症状【動悸・息切れ】

動悸や息切れもあります。妊娠後期や臨月になると、大きくなった子宮が内臓を圧迫します。そのため、息苦しさを感じたり、ひんぱんに胃もたれする状態が続くことになります。さらに妊娠中に増えた血液を循環させるのに心臓にも負担がかかっています。貧血で酸素が不足していると、さらに動悸や息切れが激しく感じることもあるのです。

新米ママ

20代

臨月になってから近くのスーパーへ買い物に行ったら、突然の動悸が…さらにめまいまで起こし、カートにもたれていたところを店員さんに助けてもらいました。

このように誰かの助けをかりることができる場面ばかりとは限りません。携帯電話や母子手帳のを常に携帯しておくと万が一の場合も安心ですよ。