【助産師監修】臨月のイライラの原因は?妊娠後期のイライラ解消法!

もうすぐ赤ちゃんと対面!という臨月。実はこの時期に情緒不安定になりイライラする人が多いのです。その原因は、主にホルモンバランスの変化だと考えられています。臨月のイライラの詳しい原因や、胎児への影響を説明し、おすすめの解消法も紹介します。

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専門家監修
守行 亜梨沙
2013年畿央大学助産専攻学科卒業。近畿大学医学部奈良病院にてNICU、産婦人科病棟にて勤務を経て、現在は地域のクリニックに勤務しています。分娩だけでなくマザークラス、育児指導、・・・
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Contents
目次
  1. 臨月のイライラ!原因は?解消法は?
  2. 臨月イライラの原因はホルモンバランスの変化
  3. 他にもこんな原因で起こる臨月のイライラ
  4. 臨月のイライラで赤ちゃんに悪い影響がないか心配
  5. 臨月のイライラの解消法は
  6. イライラを受け入れつつリラックスを心がけて

臨月のイライラ!原因は?解消法は?

長かったマタニティライフ。順調だった人、未知の出来事がいっぱいだった人、いろいろでしょう。まもなく赤ちゃんと対面できるという臨月にも、自分の変化に戸惑うことがあるかもしれません。眠れない、下痢や胃痛がある、などいろいろですが、イライラもそのひとつです。

臨月に、ささいなことにイライラしたり泣いてしまうなど、情緒不安定が起こる人が少なくありません。親やパートナー、上の子に対して非協力的だと感じたり、なかなか産まれてこない赤ちゃんに怒ってしまったりすることもあるようです。

でもこれ、実は気持ちの問題ではなく、ホルモンバランスの変化によるもので、妊娠後期によく見られる症状なのです。穏やかな気持ちで出産を迎えるために、知っておきたいイライラの原因や解消法を紹介します。

臨月イライラの原因はホルモンバランスの変化

臨月に小さなことでイライラしてしまう主な原因は、ホルモンバランスの変化であると考えられます。体の中で自然に起きる変化なので、自分ではどうしようもないことだといえるのです。妊娠中でなくとも、ホルモンバランスの乱れはイライラや憂うつを引き起こします。生理前にそのような症状を経験したことがある方も多いでしょう。妊娠中は、特にホルモンバランスの変化が顕著なので、身体的・精神的にその影響を受けやすいのです。

妊娠中のホルモンバランスって?

妊娠中は、プロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌量が増えます。プロゲステロンやエストロゲンは、血流を良くすることで冷えにくくすることで流産の防止につなげたり、乳腺を発達させて母乳を出す準備を整えたりしてくれます。また、HGCのはたらきによって、子宮収縮を抑えて妊娠を継続しやすくしたりもしています。

(妊娠初期のイライラについては以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期のイライラの原因は?いつまで続くの?ストレス解消法は? | AKANBO[あかんぼ]

妊娠後期はホルモンバランスがさらに変化

妊娠後期~臨月には、エストロゲンの分泌がさらに増えるとともに、他のホルモンも増減しながら出産に備えます。プロゲステロンが多く分泌されると、情緒不安定になりやすく、イライラしやすくなることがわかっています。イライラするのは、体が出産に向けて変わっている証拠だと言えそうです。

臨月はイライラだけでなく下痢や眠気も起こりやすい

臨月のホルモンバランスの変化は、イライラ以外にもさまざまな症状を引き起こすことがあります。下痢や眠気、夜に眠れない、ニキビなどの肌トラブル、そばかすができやすくなる、などがよく見られる症状です。歯周病になりやすくなるとも言われています。いつも以上に丁寧に歯を磨くよう心がけましょう。